普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2023年2月

大分県
塩崎洋一

久々の環境改善①

2023.02.27

 昭和の風景は、ここにもありました。
 後継者として亡き親父さんの牛舎を引き継ぎ、ご夫婦で頑張っています。
 肉用牛で親牛が50頭規模。ですが、やっぱり便利が悪い、作業性が悪いのです。


 担当のK普及員が「塩崎さん、管内であの農家を飛び立たせなければ、誰が生き残るんですか!」と気合いを込めて訴えてきました。
「なら、とにかく行くぞ」と、ある日、現場に行きました。


 屋根に降った雨が、崖から全部牛舎に流れ込むとのこと。「和牛が水牛になるんです」との話に、ため息でした。


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古い雨樋は崩れ去り、この屋根すべての雨水が、崖との隙間から全部牛舎の中へ流入。和牛が水牛になるとは、このことでした。築何十年のスレート屋根です。壊れやすいし、しかも、積もった落ち葉が樋を詰まらせる


 経営移転を計画中ですが、まだ1年はここで牛を飼わねばならない。
 「カネをかけずに、やるかえ」ということで、管内の酪農家から空の消毒薬容器を頂いて、特大の雨樋を作りました。


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この屋根の一番奥は、4mくらい先端が斜めになっていて、樋を真っ直ぐ通せなかったので、そこだけ別付けして、手前の雨樋の下をパイプで排水です


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消毒用のポリタンクをカットして、繋ぎながら樋にしましたが、水勾配の関係で、下がった手前は放物線を描いた雨水が樋の中に落ちない。そこで、在庫の波板を差し込みました。水の流れが3つになる、○○スイッチみたいな工夫でした


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築何十年のスレートの屋根、私が「華麗なる舞」で掃除しました。どうすれば、割れずにできるのか・・・・。秘密です

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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