昭和の風景(2)
2022.12.26
この日は、普及員Oさんの繁殖関係の巡回に同行しました。
初めて行くところでしたが、正直、言葉に詰まりました。「ここで飼っているのか・・・・」と。
ご本人は勤めもあるので、お父さんが飼っていたのを引き継ぎ、そのままやっているとのこと。まもなく勤めは引退するので、立て直す計画はあるそうですが、それにしても・・・と思った次第。
広さがあって、牛が雨に濡れなければ、たしかに、そうストレスにはなりません。が、作業するヒトが大変ではないかと、つくづく思うのです。
右端がO普及員さん。今年4月に異動で来たのですが、彼女も驚いていた様子
売る子牛の相場からすれば、施設にお金がかかっていなければ、それはそれで良いと思いますが、がんばるなあと、重ね重ね思った次第です。
こちらに限らず、親の代から引き継いでがんばっているところは、そのままの環境で続けている方が多い。背景には、勤めに出ているとか、他の部門が経営の柱になっているとか、牛さんを主体にして生計を立てていくわけではない、という理由が見え隠れします。
管内を巡回しながら、ある時から思い始めたのは、「昭和の風景が多い」ということです(誤解を恐れずに言うと「昔のままの飼い方」が多い)。こうした環境が原因だと断定はしません。ですが、管内の子牛価格が全体的に安いのは、生まれた後の飼養管理が大きな要因であることは間違いないと思うのです。そうすると、飼養管理作業のリスクは・・・と繋がるのです。