「農地からの挑戦状!」~鳥獣被害対策研修会~
2022.10. 3
例年発生するイノシシ、ニホンジカ、タヌキ、ニホンザルにツキノワグマなどの被害に加えて、ヌートリアやアライグマなどの外来生物の被害も身近になってきています。実際には、ネズミやモグラなど、さまざまな農作物被害もあると思いますが、田んぼでの加害動物としては、一番がイノシシとなります。
これまで、農家を対象とした集落ごとの研修会をしてきましたが、今回、ふるさと学習会として鳥獣対策の研修会が開催され、講師は当センターの鳥獣専門員が担当しました。会場には30人を超える農家&一般の出席がありました。
近くの田んぼでは稲刈りも進み、2番草(ひこばえ)も立ち始めてきました。
鳥獣対策指導のなかでは、えさ場をイノシシに提供しないように田を使わない時期からの対策などにも今後取り組んで聞く予定です。
西中国山地では、ツキノワグマは保護動物になっています。今回講師を担当した職員は、イノシシのわなにかかってしまうという錯誤捕獲されたクマの保護も担当しており、普段からクマに接する機会も多いので、クマに出会わないための方法や、出会ったときの対処など、実体験の話もあり、出席者にとっても関心の高い内容だったと思います。
今年6月に稲の生育調査をしていたとき、パトカーから駐在さんが降りてきて「近くでクマが目撃されたので注意してください」ということもありました。普段はほとんど見かけることはないですが、この地域にとっては、身近な大型ほ野生乳類です。
ちなみに、今年は夜の農道でイノシシとぶつかって、バンパーが壊れてしまうという鳥獣被害を経験しました。