普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2022年2月

栃木県
髙橋陽平

地域の輪が広がって

2022.02.14

 11月に投稿した加工用にんじんの続報です。
 冬になり、大きく育ったにんじんも収穫を迎えています。


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 水田で新たに作付けを始めた生産者は機械化が進んでおらず、収穫は手作業が中心で人手が必要です。そんな中、農福連携の取組が始まりました。

 機械で掘り上げたにんじんをコンテナに詰める作業を施設利用者にお願いしています。利用者がひたむきに取り組んでくれるのであっという間に作業が進み面積拡大につながると、生産者は大変喜んでいます。


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 もっと多くの作業に携わってほしいと考えて、出荷調整機を導入した生産者もいます。施設利用者は刃物が使えないので、調整作業は機械にやらせて利用者には箱詰め作業をお願いしています。利用者に作業を楽しんでもらえるよう施設スタッフも工夫しており、生産者、施設、利用者の3者が前向きに関わっています。

 このような取組の輪が広がっていき、地域人材の活躍の場につながれば、将来にわたり持続していく農業が実現するかもしれません。

髙橋陽平

栃木県河内農相振興事務所の髙橋です。事務所は県都・宇都宮市にあります。野菜の技術指導担当ですが、現場でも職場でも人とのコミュニケーションを最も大切にしています!資格のまだない2年目普及員です。

島根県
長妻武宏

電気柵の新たな張り方でサルに対抗

2022.02. 9

 大田管内では、農作物を荒らす鳥獣害対策をおこなわない農家は、ほぼないといってもいいくらい、農業経営の必須項目です。
 島根県内の状況を見ると、イノシシ対策はワイヤーメッシュまたは電気柵が使われており、設置後の管理ができていれば、農地への侵入は、ほぼ防ぐことができるようになってきました。
 一方で、ニホンザルには手をやいているところです。
 農地に限らず、ビニールを破ってハウスの中にまで入ってくることも増えてきました。サルの生息・行動範囲が広がり、これまでサル被害対策の必要がなかった地域は無防備のため、深刻な状況です。
 これまで、8本程度の電気柵やワイヤーメッシュの上に3本の電気柵のほか、『猿落くん』など、さまざまな方法を紹介してきましたが、最近では立体的な電気柵が有効ではないかと言うことで、3本の電気柵に新たに1本加えて新たに飛び出すような、立体的な防除柵を張り、4本設置としました。


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 昨年度も立体的な電気柵を設置しましたが、侵入されたために栽培をあきらめた地区でしたが、今年度は、昨年8月に張ってから1月末まで1回も被害に遭わずにサルの進入を防ぐことができました。

長妻武宏

島根県の長妻です。畜産が専門の普及員ですが、過去には、イノシシの研究などもしていました。島根農業の応援団員になりたいと思っています。

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