当センターでは、女性農業者への支援の一環で、若手女性農業者グループの活動支援を行っています。グループの1つである「藤津農業女子FJT84」は、藤津地域の20代~40代の女性農業者で構成され、研修会や直売会等を開催しています。「他の地区の女性農業者と交流したい!」という声が挙がっていたことから、今回は、佐賀県の東部地区の若手女性農業者グループの「グリーンフィンガー」との交流会(現地研修と意見交換会)を9月4日に開催しました。
現地研修では、みやき町の「大富牧場 フライングカウ」の大富藍子さんから、"牧場プリン3"の商品開発や小窓販売の取組み事例を紹介していただきました。大富さんの加工から販路開拓、販売までの取組みについて、参加者は熱心に話を聞き、盛んに質問もされていました。「とても素敵な小窓販売を自分で作られていてすごい」「加工施設を実際見学させていただいて勉強になった」などの声がたくさん聞かれました。

左 :大富牧場フライングカウ紹介 / 右 :フライングカウ窓口店舗
その後、吉野ヶ里町「道の駅吉野ケ里さざんか千坊館」に移動し、交流会を開催しました。
昼食は、地元女性農業者グループの手づくりお弁当や大富さんのプリンを紹介していただき、参加者同士和やかな雰囲気で話も弾みました。
グリーンフィンガー代表 本間綾氏と藤津農業女子FJT84代表 安東美由紀氏から、各組織の活動について紹介していただき、「私たちの活動は、若い女性農業者にとって家族に理由をつけて出かけられる機会である。交流会やマルシェ等を通して各自の経営力向上につなげ、ネットワークで地域を元気にしていきたい」と元気の出る言葉で伝えられました。

グリーンフィンガー(左)と藤津農業女子FJT84(右)の取組紹介
意見交換会では、コロナウィルスの影響等による新たな販路開拓の取組みも情報交換されました。「農業や地域を元気にするために[佐賀支え愛マルシェ]を三神・藤津農業女子で一緒に開催したい」と声が挙がりました。
ネットワークが広がったことで、女性農業者の営農意欲の向上や経営参画の促進につながっていくきっかけとなる交流会となりました。

左 :参加者の自己紹介 / 右 :三神&藤津農業女子 集合写真
今後、さらに県内の他地区の女性農業者組織へもネットワークを広げ、佐賀県農業の担い手育成に向けて関係機関一体となって支援していきます。
佐賀県杵藤農林事務所藤津農業改良普及センターの井上です。普及員5年目の新米経営担当です(4年間は畜産担当でした)。よろしくお願いします。