普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
   普及指導員とは・・・こちら

RSS

◆2019年8月

大分県
塩崎洋一

農業青年の熱意・・・・

2019.08. 9

 管内の後継者グループから、今年度の三役があいさつに来ました。
 今年は会員でそろいの名刺を作成して、こんなことをやるから、協力してください、のスタンスです。毎度のことですが行政に対して、「補助金くれ」「予算ないですか」だけは言うなと、事前にうるさく言っています。


(会長)
「今度、新規会員の募集もかねて、勉強会と交流会をやります。普段、担当の方以外知らない方も多いので、ぜひ、多くの普及員さんに参加してもらいたいのです」

(部長)
「それはよいことだ、ぜひ協力する」

※こんなきれいな共通語ではないこと、ご想像におまかせします。。。。


blog_shiosaki128_1.jpg
後継者活動のポイントは、そこに関わる人間の熱量だと、最近とくに感じています


 後日、あらためて所内会議で協力依頼をしたところ、庶務担当総括からも「研修会の時間帯は、遠慮なく超勤扱いしてください」と援護射撃。
 農業青年とは言わず、普及組織と農業者組織との関係性、とくにこうした担い手育成面では、昔に比べて希薄になってきていると感じるのは、私だけでしょうか。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

佐賀県
平野稔邦

農業用マルチローターの資格を取得

2019.08. 7

 昨年度に導入した撮影用のドローンは、飛行制限区域以外の場所での飛行は高度を守った上で自由にできるため、普及活動に日々活用しています。しかし、農業用マルチローターでの農薬等の散布には、農林水産航空協会が認定する専門の資格が必要になります。この資格は使用する機種ごとに取得する必要のあるもので、機種に応じた操縦技術と知識をしっかり身に着けないと得られないものとなっています。

 この資格を取得するため、同僚の作物担当の普及指導員と、佐賀県農業大学校の学生2人の4人でスクールに行ってきました。


 まず、座学で航空法や農薬取締法、使用する機種の操作法等を学び、実技として農薬散布用のマルチローターを操作して、農薬散布(デモのため水ですが・・・)を行いました。


blog_saga_hirano14-1.jpg
検定に用いたマルチローター


 日頃利用しているドローン操作とは違い、GPSを切った状態でのホバーリングや、ナビゲーターとタイミングを合わせた散布作業等が必要です。GPSに頼り切った操作に慣れていて少し甘く見ていた自分としては、猛暑の中で、かなり疲労のたまる講習となりました。その結果、数日間奮闘したおかげでなんとか学科と実技の検定を通過し、無事に認定を受けることが出来ました。


blog_saga_hirano14-2.jpg  blog_saga_hirano14-3.jpg
左 :飛行コースに立てられた旗に沿って操縦
右 :猛暑の中、交代で実技講習


 このマルチローターですが、果樹を担当する自分としては、カンキツでの活用を考えています。近年は、各地で傾斜のあるカンキツ園での試験も増えており、当県でも果樹試験場での農薬散布試験が計画されています。ただ、果樹では登録農薬が少ないことが、普及に向けた大きな課題です。

 しかしながら、元々無人ヘリ防除での歴史のある水稲よりも、スピードスプレーヤーやスプリンクラーでしか省力が図れなかった部門でうまく活用できれば、画期的な省力技術になると思っています。そのためにも、ドローンでの農薬散布技術が現地に普及できるよう、試験場等と協力して進めていきたいと思います。

平野稔邦

佐賀県佐城農業改良普及センターで果樹を担当しています。佐賀県ではテレワーク推進の一環で普及指導員は、一人一台のタブレット端末を持ち日々の普及活動に活かしています。タブレットを活用した普及活動を中心に、産地の動き等を紹介します。

大分県
塩崎洋一

いまどき・・・・

2019.08. 5

 普及活動の効率化と言えば、活動対象の重点化や指導方法の検討が主なところかと思います。が、私の管内のように中山間地域では、巡回ルートを開拓することが、意外と時間的効率化になるのです。


 この日、ひとしきり続いた大雨のあと、被害は出てないか数件を巡回したところでぶつかりました。幹線道路から入り込んだ台地を下るところ、方角だけを頼りに、きっと近道があるはずだと進んだら、出てきた風景です。


blog_shiosaki127_1.jpg
たしか、沈み橋、ですよね。ここまでの道も、車一台がやっとだったのに・・・・


 川の向こうには、ガードレールのある道路が見えるのですが、さすがに引き返しました。
 新入りの頃の自分だったら間違いなく突き進んでいる絵です。が、もしものことがあっては、今さらながら「すいません」ではすみません。そんな年齢になったのです。次回、天気を見て、行ってみようと思います。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

前の5件 1  2

上へ戻る

カレンダー

loading ...

みんなの農業広場に戻る

アーカイブ