普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2019年4月

大分県
塩崎洋一

V字回復の兆し・・・・

2019.04.25

 昨年夏に緊急対応を迫られた、H農場さん。順調に上半期を超えて、売上も計画どおりのようです。それでも相場の下がる時期、社長は「出荷量で稼ぐ」と同時に、労働生産性を上げていくと、踏ん張っています。


 何カ所か圃場でありますが、自分の専門分野(私の技術専門は畜産)でないために、日頃の様子はなかなかわかりません。この日は調整作業場に行ってみると、畑に出ているとのこと。


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軽トラ軍団で作業員フル稼働、車で3分の調整作業場にピストン輸送です


 「アポ取りして行けば良いのに」と思う方もいると思いますが、経営改善、特に再建モードでは、経営体の様々な状況をくみ取る必要があります。つまり、本人も含めて作業員の皆さんの圃場での動きや機械操作も含めた作業の流れなども、経営改善の要因として把握しておくのです。極端に言えば、もっとこうした方が作業効率は上がるのでは、というようなところも見ていきます。

 つまり、面積が一定であれば投下コストは同じです。ならば単価下落を出荷量でカバーすれば、面積当たりの売上げを上げていけるので、労働生産性の勝負です。

 昨年のリストラが成功したかどうかは、少し乱暴な表現ですが「会社に残った人材の労働生産性が良いかどうか」であることは、言うまでもありません。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

佐賀県
平野稔邦

ドローンを使ってカラスを撃退!

2019.04. 3

 以前、当普及センターで活用しているドローンで撮影を行った際に、みかん園付近にたむろっていたカラスが、しばらく近づかなくなった事がありました。

 「もしかして、ドローンを飛ばせば、カラスを撃退できるのでは・・・」と考え、鳥獣外担当と検討したところ、「カラスより大きいドローンなら効果が期待できる」「逆にドローンがカラスにちょっかいを出される」等、さまざまな例があるようでした。

 そんな中、みかん園や周辺の雑木林にカラスが大量にいて、近隣の墓の花や庭の花をイタズラしたりするため、カラスが近づかないようになるなら、ドローンを飛ばしてみてくれないか、との話がありました。


 そこで今回、ドローンでの追い払いを試してみました。
 みかん園周辺のカラスの群れに向かってドローンを飛ばすと、一斉に飛び立つものや、気にせず止まり木で無視しているもの等、カラスによってさまざまな反応が見られました。
 私が30分程度執拗に追い回していると、あれだけいたカラスも見かけない状況になりました。多分、しばらく様子を見てから戻ってくるかもしれませんが、飛ばした効果は、一応あったのではと思われました。


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左 :ドローンに追われるカラス群  / 右:ドローン(赤で囲まれた部分)


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ドローン(赤で囲まれた部分)


 あまり頻繁に飛ばすとカラスが慣れてしまうかもしれないので、今後はカラスの発生具合に応じて不定期にフライトさせてみたいと思います。また、もう少し上手にカラスを追えるように、操縦技術を上げるよう、練習も重ねたいと思いました。
 このようなドローンの鳥獣害対策については、今後も報告していきたいと思います。

平野稔邦

佐賀県佐城農業改良普及センターで果樹を担当しています。佐賀県ではテレワーク推進の一環で普及指導員は、一人一台のタブレット端末を持ち日々の普及活動に活かしています。タブレットを活用した普及活動を中心に、産地の動き等を紹介します。

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