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◆2019年1月17日

大分県
塩崎洋一

成せるか、V字回復

2019.01.17

 昨年のお盆前のこと。
 「塩崎さん、うちの会社大変じゃ、もう駄目かもしれん。ちょっと決算書見てくれんかな」と、野菜農家のUさんからの電話。お盆の14日に伺った記憶があります。


 「猛暑と長雨にやられて、夏作の白ネギが予定の3分の1しかとれなかった。作付け面積を勘案して雇用は確保したままで・・・」との話。
 まずは数字を見てみると、前年売上から約3割の減収、これがそのまま一千万円を超える赤字になっていました。

 リストラをして乗り切りたいとの意向にあわせ、夏期労働力軽減のため、夏出荷の白ネギ面積8割カットなど、思い切った計画を立てたところで問題は、リストラ経費と当面の資材買掛精算となりました。

 労務管理上の問題もあり急ぐので、取引銀行にお願いに行くことにした次第。こちらは月別の売上推移や経営計画の見直しを作成して、銀行には別途お願いにも行きました。


 2週間で運転資金確保のめどが立って、9月中に何とか乗り切れそうな感触でした。その後は相場の追い風もあって、無事に正月を迎えることができたとのこと。安堵感です。
 年が明けて調整作業場に伺ったところ、リストラしても十分に稼働している様子でした。
 

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社長のUさん自ら調整作業もやっています。農業における労働生産性、特に雇用型経営では重要なポイントのようです

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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