普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2018年11月

大分県
塩崎洋一

久しぶりに農業祭で後継者対応

2018.11. 9

 先日、毎年恒例の県農業祭が開催されました。
 管内からも農業青年グループが出店。今年は新しいアイテムが登場しました。
 看板は「もも焼き」だけですが、その横では「もも揚げ」もやっています。ハーブ塩で下味して米粉をまぶして揚げていましたが、ぱりっとして美味い・・・・。色々と試して、米粉になったそうです。


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2日間の出店でした。新しい顔ぶれが少しでも増えると、うれしいところです・・・・

 
 今から10数年前、県の農業後継者組織の事務局をしていましたが、その時に役員をしていたメンバーが、県内各地でがんばっています。管内にも何人かいますが、皆さん、私の普及活動の空気感を知っているので、ある意味で助かります。

 先日の定例会でも、「来年は、こんなことやってみろうや、予算はなんとかするで」の一言で、産地の全体的な課題解決に向けたテストをやることになりました。
 普及活動の肝心は、農家さんと現場課題の共有をすることと、その課題解決に向けた動機づけにあることを再認識した場面でした。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

富山県
井上徹彦

山本研究員による第三者継承研修と現地調査

2018.11. 2

 農業従事者の高齢化と後継者不足が言われ始めてから、かなりの年数が経過しました。
 政府は2017年の成長戦略の中で、『40代以下の農業従事者を現在の約20万人から10年後には40万人に倍増させる』という目標を掲げ、これに先立ち2000年から『青年就農給付金』を、2012年から『農の雇用事業』が始まりました。
 その効果もあり、高岡農林振興センター管内では45歳以下の新規就農者が、毎年20人前後誕生しています(ほとんどは農の雇用を活用した雇用就農)。
 一方、施設やほ場などの「有形資産」及び、栽培技術や販売ルートなどの「無形資産」が十分あるのに、経営内(親族内)の後継者不在によって離農につながるケースがあり、県農業経営課のアンケート調査によって、数年以内に第三者に経営委譲を検討している経営体が、当センター管内にも複数あることが明らかとなっています。


 農研機構では以前より第三者継承の調査を続けてきたとのことで、研究を担当している山本研究員が、高岡管内の2事例について調査するために11月1日から2日にかけて来県されました。
(農研機構では、今年度末に新たな経営継承マニュアルを作成するとのこと)


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居抜きによる第三者継承例(酪農)


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合同会社設立による第三者継承例(主穀作+チューリップ球根)


 そこで、山本研究員が来県された機会を利用して、当センターの職員に対する「事例を中心とした第三者継承の現状と課題」について講義していただきました。


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第三者継承研修会の様子


 支援チームによるコーディネートで移譲者と継承者のマッチングがうまくいっても、その後継承まで至らない場合が多いこと、第三者継承がうまくいくためには「並走期間」を長くし過ぎないことなどが重要であると分かりました。


 現在、当センターでは経営継承に悩んでいる経営体をいくつか抱えていますが、それらは今回調査した事例やその他の管内事例とは異なった条件にあり、そのまま参考にはできません。
 そこで、それらの事例が移譲者と継承者の双方が喜べる成功事例となるよう、作成中の農研機構のマニュアルを参考にするとともに、今年度中に県外調査を行って、成功事例と失敗事例を学んでくる予定です。

井上徹彦

富山県砺波農林振興センターで、花きと薬用作物の担当をしています。 担当地区は南砺市で、チューリップ球根と小ギク等切花生産者を中心に技術指導をしています。

大分県
塩崎洋一

若手普及指導能力向上研修会

2018.11. 2

 農業経営担当をしていると、普及方法の話で盛り上がる場面が、多々発生します。その時の話の終わりは、おおよそが「最近の若手は・・・・」になります。


 いつのテレビ番組かは忘れましたが、数千年前のメソポタミアの遺跡でしたか、その石板には「最近の若い者は・・・・」というボヤキが刻まれていたそうです。
 そうです、つまり私たち普及指導員の業界では、きっと、この普及方法に関する議論は、未来永劫続くことなのかもしれません。時代が変われば変わったなりに、議論が続くのでしょう。


 ということで、この日は県下全域の若手から中堅までが集まって、普及方法研修会が開催されました。
 今回は、若手が中堅に質問をバンバン投げかける、中堅はそれにしっかりと答える、ということが柱でした。
 投げかける、というよりは、投げつける、になっている元気者もいたようです。中には一緒にいる中堅が聞き手に回っている様子もありました・・・・。


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鍛えられるのは、若手だけでしょうか・・・・


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笑いの絶えない楽しい時間でした。そうでなくては、身につきません

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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