普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2018年7月

島根県
長妻武宏

隠岐の7月家畜市場へ行ってきました

2018.07.31

 隠岐の島では、今回の7月市場から、町内で移転して新たに整備された市場(西郷市場と浦郷市場)2カ所での開催となりました。


①西郷市場
 旧隠岐空港ターミナルビルをセリ場に改装し、セリ前のつなぎ場及びセリ後に購買者ごとにわけてつなぐ建物が新たに作られていました。はじめての市場利用でしたが、スムーズにセリが実施されました。


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西郷市場の外観


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西郷市場の外入口


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西郷市場セリのようす


②浦郷市場
 以前よりも別府港に近い場所に市場ができました。
 セリ前のつなぎ場やセリ後の購買者ごとに分けてつなぐ建物、そして、他市場でセリが終わった牛を10日程度飼うことができる牛舎が併設されています。また、セリ場に子牛を誘導するレールがつけられて、安全性の向上が図られました。
 市況としては、浦郷市場の雌子牛がやや値段が下がりましたが、子牛のサイズから考えると、大きな値下がりではなかったように思います。


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浦郷市場の入口


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浦郷市場のセリのようす


 これまでも普及員が中心となって体高や胸囲を測尺してきましたが、今後も続けていく予定です。

長妻武宏

島根県の長妻です。畜産が専門の普及員ですが、過去には、イノシシの研究などもしていました。島根農業の応援団員になりたいと思っています。

大分県
塩崎洋一

仕訳名人会発足

2018.07.27

 今から20年以上前に作られた『パソコン簿記の仕訳名人』なる冊子がありました。
 倉庫から十数冊出てきたので、希望者で分けたところです。20数年前のモノですが、今に十分使えます。


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普及活動の玉手箱。良いモノは何年経っても使えます


 簿記関係の問い合わせのほとんどが仕訳と言って過言ではないので、今回、ある提案をしました。
 「若手中心に、この冊子を最新のバージョンで復刊させよう」という企画です。経営担当広域普及指導員さんにお願いして、県下全域で希望するメンバーを集め、作業にかかりました。


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県下から集まった若手。各部門で最近の現場事例も盛り込みますが、どれだけ拾えるか・・・・。


 基本は、同じ内容を打ち替えながら、最近の内容を盛り込んでいく、というモノです。数回にわたって集まりながら作業しますが、集まった場では、経営研修会も行います。現場経験を主軸にした、今どきの若者には信じられないような、体験物語研修などです。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

島根県
奥野かおり

島根オリジナルメロン「ゴールデンパール®」

2018.07.24

 このたびの豪雨で被災された皆様にお見舞い申し上げます。
 梅雨が明けてから島根でも毎日厳しい暑さが続いています。水分補給、暑さ対策をしながら現地活動がんばりましょう。


 島根県オリジナルメロン「ゴールデンパール®」は、熟した時の香りや滑らかな舌触りが抜群の黄皮白肉種のメロンです。昭和30年代につくられた品種をより作りやすくしようと研究を重ね、平成26年に「ゴールデンパール®」の名前でデビューしました。

 今年、主にギフト向けとして10aで栽培している生産者が、地元松江市内の小学校の食育授業で「ゴールデンパール®」をPRしました。子供たちは、作るのが難しい、けれどとってもおいしいメロンが自分の住む町でつくられていることを勉強した後、おいしそうに「ゴールデンパール®」を食べてくれました!
 「ゴールデンパール®」はお中元向けに、これから出荷が本格化します。


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「ゴールデンパール®」ができるまでを写真で紹介


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普及員は裏方でメロン切りと撮影・・おいしそうに切れました

奥野かおり

島根県農業技術センター技術普及部野菜技術普及課の奥野です。主にアスパラガス、メロンを担当しています。地域の技術的な課題解決、研究部門の開発した技術の橋渡しができるよう日々励みます。

大分県
塩崎洋一

今年もスタート

2018.07.19

 所内の若手を中心に、経営研修が今年も始まりました。

 経営の普及活動は、普及方法そのものの感があります。
 なぜ経営が悪化するのか、その兆候、サインを見逃さない観察力、普段の農家さんとのやりとり、こちらのスキルアップ、などなど。これまでの経験則からを話します。

 時には「メモを取るな」と冒頭に言います。「真剣に聞いて、一晩二晩経っても覚えていること、それしか身にはつかないぞ」と。
 すると、筆記用具までしまい込む人がいたり、本当に全くメモを取らなかったり・・・・。
 そういう意味で言っているのではないのですけど・・・・。


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毎回約1時間、みんな真剣に聞いています。要は実戦です。経営の普及活動は「実践」ではなく「実戦」だと思っています

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

富山県
柳瀬美智代

「富富富」生育は順調

2018.07.17

 富山県では、厳しい米の産地間競争を踏まえ、おいしさを最大限に発揮し、高温にも強い富山米新品種「富富富(ふふふ)」を開発しました。今年の秋には、その本格デビューを控えています。


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富富富の看板


 生育特性は、以下の通りです。
 ①登熟期間が高温でも白未熟粒が少ない。
 ②草丈が短く、倒伏しにくい。
 ③いもち病に強く、農薬の使用量が節減できる


「富富富」は今、幼穂形成期(稲の赤ちゃんができる頃)を迎えています。葉色、茎数を調査、診断して肥料の時期や量を決めます。


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右 :茎の根本の穂を確認中


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穂肥(ほごえ)の指導をする農業革新支援専門員


 「穂肥は窒素成分で1.0kg/10aに抑えましょう」
 マスクの人は私、日焼け対策の完全防御。
 ずっと食べ続けたいお米として、全国の消費者や生産者から愛され選ばれるブランド米に育てていきたいと、徹底した品質管理で、技術指導に取り組んでいます。
 店頭に並ぶのを楽しみにしてください。


▼「富富富」ホームページ

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

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