普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2018年3月

大分県
塩崎洋一

店開き千秋楽

2018.03. 7

 「前任地に比べてお客さんが多いなあ」と、以前お伝えしたかもしれませんが、継続的に事務所上げての対応でカバーする簿記指導もお客さんの多い仕事になります。管内すべての農家数に比べれば、普及員が直接対応した人数は、少ないかもしれませんが。


 この日は市役所開催の最終日。来週には確定申告の締め切りが来ますが、管内で農家さんが自ら参加して作業する、通称「店開き」はこの日が最後です。
 農家さんが独自で作る簿記グループ数カ所、管内2つの市役所が開催するものなどなど、毎回数名の若手普及員で手分けしての入力作業対応です。もちろん、先般の簿記講座とは別になります。


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3年目のHさんとKさん、中堅のYさん、手慣れたものでした


 そうした場での質問は大きく3つ。
①パソコン操作そのものがわからない 
②普通に損益の仕訳がわからない 
③育成費から償却資産に振り替える作業などがわからない 


 色々な状況はありますが、普及員のスキルアップもさることながら、農家さん自身のスキルアップというか、帳簿整理そのものを農業経営の中でどのような仕事と位置づけているのか。この意識レベルを全体的に向上していくことは、普及活動の永遠の課題のような気がした今シーズンでした。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

島根県
長妻武宏

稲WCS生産研修会に参加して

2018.03. 3

 JAしまね出雲WCS協議会の定期総会に合わせて開催された、「稲WCS生産研修会」に参加しました。
 研修会では、協議会のメンバーが生産したロールを開封して、品質を検討しました。耕畜連携の場合、稲WCS生産者が直接利用することなく販売している状況が多々あるので、自分たちが生産した農産物を確認し、今後の品質向上に役立てるための、よい機会だと思いました。


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稲WCSを開封して確認


 初めて出雲市内に、ダイレクトカットの稲WCS収穫調製機械が導入された時には、出雲普及部で畜産を担当していました。当時は、いかに栽培面積を増やすかが最大の課題でした。品質の向上については、耕種農家と畜産農家との意見交換会などを開催していましたが、生産した稲WCSの確認などの機会をつくるということまでは考えつきませんでした。


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どれが良好か確認


 研修会には、当課から古瀬専門農業普及員が講師として参加していたので、県内の農産、畜産担当普及員へも参加の呼びかけを行いました。
 開催までの期間が短かったためか、参加者はかなり少なく残念でしたが、若い普及員(技師)の出席はあったので、よかったと思います。8個のロールを一度に開封して比較することは、普及の現場ではなかなかないことなので、よい研修となりました。

長妻武宏

島根県の長妻です。畜産が専門の普及員ですが、過去には、イノシシの研究などもしていました。島根農業の応援団員になりたいと思っています。

大分県
塩崎洋一

めずらしいもの

2018.03. 2

 冬場ですが、少し暖かいかなあと思うようなこの日、Mさんに同行して農産加工グループの代表者Sさんを訪問しました(Mさんは「絆物語」に登場しています)。

 ここのメイン商品は『味噌玉』です。味噌をベースに団子を作って保存。お椀に1個入れてお湯を注いで、お味噌汁のできあがり、です。
 全国のどこにでもあるとは思いますが、この日は大量に購入して帰りました。私の家族がはまってしまったのです。


 それはさておき、庭に入って私が開口一番、「こりゃあ、また、珍しいもんがある」と、話し始めました。
「こりゃあ、唐箕(とうみ:足踏み式選別機)じゃ、めずらしいな。おっ、こりゃ、何かなあ」と私がしゃべり始めたところ、


Sさん :「Mさん、この人はどちらの人?」(私の方を不思議そうに見ながら)
Mさん :「うちの職員の塩崎です、経営担当です」
Sさん :「うっそ~、本当? 本当に、あんたとこの人?」
塩崎  :「・・・・・・」
Sさん :「ぜんぜん、県の人には見えんなあ」


 普及方法の技術かと思いますが、初めて会う農家さんにも、わりとスムーズに会話できる空気感を出せるようになった、今日この頃です。


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真ん中のは、わら縄をなう前にわらをしんなりとさせる機械、初めて見ました


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実はMさん、わが県でも数少ない、農林水産加工のプロです

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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