第23回隠岐産素牛枝肉研究会
2018.02. 6
大田市の島根県食肉公社において、隠岐で生産された和牛子牛を素畜として肥育された和牛枝肉の研究会が開催されました。
最優秀賞は、出雲市の(有)藤増から出品された枝肉が受賞しました。また、その素牛を生産した隠岐郡海士町の(有)隠岐潮風ファームが表彰を受けました。
表彰式の様子。(有)藤増(左)と (有)隠岐潮風ファーム(右)
隠岐潮風ファームは、「隠岐牛」の生産者として有名ですが、隠岐牛は雌牛に限られているため、生まれてきた雄子牛は、去勢牛として市場で販売されます。
「隠岐産素牛」というちょっと珍しい名称の研究会(共進会)。第1回の開催の頃は、子牛価格が低迷していた時期でしたので、隠岐の子牛をもっと買ってもらおうという意図がありました。
隠岐には当時、肥育農家が1戸しかなく、その牛を有利販売につなげたいという気持ちもありました(統計上は、隠岐の闘牛「突き牛」を飼養している農家も肥育農家にカウントされてますが・・・)。
平成4年頃から育種価の公表が始まりましたが、2年たっても隠岐の繁殖雌牛の判明率が低かったため、技術的に、少しでも多くのデータを集めたいという気持ちもありました。現在では、一般出荷した隠岐産素牛の枝肉成績も、育種価分析用にデータを提供してもらっており、隠岐の雌牛の改良に大きく役立っています。