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◆2017年6月 5日

青森県
田島聖一

排水不良ほ場対策について

2017.06. 5

 5月10日、JA十和田おいらせ農業技術センターにおいて、自動操舵トラクターによるごぼうの植溝掘り作業が行われました。


 上北地域ではながいも、にんにく、ごぼう等の根菜類が主力ですが、昨年の台風等の大雨により特に排水不良のほ場において腐敗等の被害が多く出ました。
 そこで今年は全国システム化研究会の事業を活用し、複数の排水技術の組み合わせによりごぼうの生育、収量に及ぼす効果を検討することにしました。

 試験は、額縁明渠を掘ったほ場の中に実証区として全面パラソイラ処理区と弾丸暗渠による通路の溝切り区を設け、慣行区と比較します。
 また、作業の効率化を計測するため、植溝掘り作業及び収穫作業をトラクターの自動操舵と手動操作での比較を行います。


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左 :普及振興室、野菜研究所、JA十和田おいらせ、全農あおもり、農機メーカー等、関係機関が参加した。
右 :トレンチャー耕起作業


 植溝をまっすぐ掘るには熟練の腕が必要です。今回、初めて自動操舵トラクターの作業を見たのですが、できあがりを見て機械の精度に驚きました。これなら不慣れな方でもベテランの方と同等の作業が可能となります。
 次回は、弾丸暗渠による通路の溝切り作業を行います。


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自動操舵での作業区(左)と手動での作業区(右)

田島聖一

青森県上北地域県民局地域農林水産部農業普及振興室に配属となり3年目。前職は農協職員として販売業務を中心に産地形成に携わる。野菜・果樹・花きの基本を先輩から教えていただき、現場を通じて日々勉強中。

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