トマト専門技術強化研修に出席しました
2016.11.10
9月30日、普及指導員の専門的な知識や技術の習得に向けた研修に出席しました。
青森県の夏秋トマトは生産量が全国第7位で、その多くは関東地方に出荷されています。年間を通じてトマトの需要は高く、本県の園芸作物の中でも主力品目として、県内各地で生産されています。
上北管内でも生産は盛んですが、近年、管内の夏秋トマト栽培は、ハウス内の高温の影響から花落ちが目立ち、着果しても果形が乱れて秀品率が伸びず、現在の主力品種である「りんか409」、「桃太郎セレクト」、「桃太郎ギフト」では収量や品質が伸び悩む状況にあります。
この課題を解決するため、農業普及振興室では農協と共同で、タキイ種苗が新たに開発した「TTM-111」の実証展示ほを設置し、管内に適した品種を選定する比較検討試験を行っています。
この品種の特性は、桃太郎ギフトと比べると
①果形は腰高で豊円、
②空洞果や乱形果の発生が少ない、
③高温下での花落ちが少ない、
④果実が固く裂果の発生が少ない、
⑤生育スピードが速く1~2段多く収穫できることから、収量や品質の向上が期待できます。
今回の研修ではタキイ種苗から講師を迎え、生産者からの評価も聞きながら新品種の特性を確認しました。集まった普及指導員からも質問や意見が活発に飛び交い、非常に有意義な研修となりました。
今後も管内の夏秋トマト振興のために、知識と技術を習得します。