普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2016年11月

青森県
伊藤和彦

夏秋トマトの視察対応をしました

2016.11.18

 夏秋トマトの収穫もほぼ終わりに近づいた10月28日、当管内のJAゆうき青森(七戸町)に、JAごしょつがる(旧木造町)トマト部会が視察に訪れました。

 JAごしょつがるでは、JAゆうき青森と同じ「りんか409」という品種を栽培していることもあり、産地の取組について情報交換をしました。


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一生懸命説明しています


 七戸町とJAゆうき青森では、夏秋トマト栽培を推奨しており、新たに取り組もうとする人のために研修先を斡旋したり、ハウス導入や循環扇設置に対し助成を行っています。これらの取組により、毎年2~3名の新規栽培者を確保しています。

 当県民局からは、現在取り組んでいる秋の裂果を防ぐ「全摘葉」や、アザミウマの侵入を防ぐ「赤ネット」試験に加え、高温対策に有効な「循環扇」の効果について説明しました。


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左 :裂果を防ぐ「全摘葉」 / 右 :「赤ネット」と「循環扇」


 ひととおりの説明を終え、情報交換となりましたが、灰色かび病対策やトマトトーンの効果的な使い方等について盛り上がり、「いい話を聞かせてもらった!」と、視察に来た農家も満足して帰路につきました。

伊藤和彦

青森県上北地域県民局農業普及振興室で野菜の産地育成を担当しております。仕事のストレスを家の家庭菜園で癒し、家庭菜園の疲れを忘れて普及活動を行っております。

大分県
塩崎洋一

3年かかった・・・

2016.11.17

 肉用牛繁殖農家さん、当然、長年にわたって牛を飼っているのですが、その感覚というか空気感というか、「親牛を飼っている」ことと「子牛を飼っている」ことが、ごちゃ混ぜになっていることが多いようです。


 生まれてから3カ月程まで、子牛の育成が重要なことはこれまでも紹介してきましたが、エサの内容であるとか温度環境などなどを主にやってきました。ところが、牛舎構造は、親牛を飼うことと子牛を飼うことがごちゃ混ぜのため、得てしてその構造が親牛に合わせていることが多いのです。

 そこで、以下の写真です。少々解りづらいですが、違いがあります。


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子牛の頭、上がりぎみでこの高さ(左)、下がりぎみでこの高さ(右)


 左の写真、子牛がエサを食べる時に、エサ箱の縁が喉につっかえてしまい、エサを気持ちよく食べることができません。水も同じです。

 この農家さんでは3~4年前から子牛の発育調査を行い、サプリを使ったりして、発育が改善されてきましたが、それでも個体差が出やすい状況でした。そこで、エサ箱の高さを下げて、子牛がエサを食べやすいようにしましょう、と言い続けてきたところです。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

埼玉県
九十九薫

JAいるま野越生支店で梅干し品評会を開催!

2016.11.16

 越生町のJAいるま野越生支店梅部会で、平成28年10月31日に梅干し品評会が開催され、振興センターも審査員として参加しました。


 越生町は埼玉県内一番の梅の産地で、古くから梅干の生産にも力を入れています。越生の梅干しは、漬けるときの塩分濃度を控えた減塩梅干で、健康にもよいと評判です。

 今年は梅を干す時期に雨が多く、天候が安定しなかったので、農家の皆さんは管理作業に苦労されたと思います。梅の着果量はやや少なめでしたが、そのぶん大粒に育ったので、粒ぞろいの良い梅干しが出品されていました。

 色、揃い、病害虫の有無等の外観審査の後、試食して塩分と酸味のバランスを見ながら食味の良好なものを選びました。


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品評会 審査の様子


 69点の出品の中から、県知事賞を含め金賞7点、銀賞5点、銅賞5点が選出されました。
 今後も、越生特産の「べに梅」のPRを含め、梅加工品の品質向上を支援していく予定です。

九十九薫

埼玉県川越農林振興センター 新規就農・法人化担当の九十九(つくも)です。6次産業化担当です。埼玉県入間郡の農業情報をお伝えしたいと思います。

青森県
田島聖一

「とわだ生産者まつり」に参加しました

2016.11.14

 10月2日、十和田青果株式会社が開催した「とわだ生産者まつり」に参加しました。
 秋になると、農協、市町村、市場で収穫感謝祭が行われます。会場では農産物の品評会や有名歌手によるコンサート、飲食物の出店、農産物の即売会等、さまざまな催し物があり、生産者や市民の方も参加し、大いににぎわいます。


 農業普及振興室では、毎年、園芸相談コーナーを開設しており、その隣では上北地域の水稲の主力品種である「まっしぐら」に関するアンケート調査を行いました。
 園芸相談コーナーでは、家庭菜園の質問を受けたのですが、私はまだ知識が足りず、資料を片手に冷や汗をかきながら対応しました。


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園芸相談コーナーで市民の方に指導中


 まっしぐらのアンケート調査では、普段食べているお米や、購入するときのポイントを聞き取り、終了後は、まっしぐらの新米をプレゼントしました。うれしいことに、まっしぐらの認知度と、食味に対しての評価は高く、「地元のお米を応援しているから、これからもがんばって」と声をかけてもらいました。


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アンケート協力者にプレゼントした、ペットボトルに入った、まっしぐらの新米


 普段は生産者の方と接する機会が多いのですが、今回は市民の方とふれあい、地域の農産物に興味をもってもらうことができました。
 今後も積極的に地域の農産物を宣伝していきます。

田島聖一

青森県上北地域県民局地域農林水産部農業普及振興室に配属となり3年目。前職は農協職員として販売業務を中心に産地形成に携わる。野菜・果樹・花きの基本を先輩から教えていただき、現場を通じて日々勉強中。

青森県
伊藤和彦

夏秋トマト反収11tどり技術を学ぶ

2016.11.11

 ゆうき青森農協のトマト生産者が、栽培技術の向上と産地振興を図るため、山形県の山形もがみ農協(大蔵村)で視察研修を行いました。


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説明をする農家(左から2人目)と部会員


 視察先では、ゆうき青森農協と同じ品種「りんか409」を作付けしており、部会生産者の平均反収が11tという、技術レベルが非常に高い産地です。
 ゆうき青森農協では、通常、収穫花房の下葉を1~2枚程度残して、そこから下は除去する葉欠き作業を行ってますが、その作業をほとんど行わずに栽培していました。


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葉が生い茂るハウス内の生育状況


 「りんか409」に多く発生する秋の裂果は、紫外線をカットするUVカットフィルムを使用することであまり問題になっておらず、また、青森県の県南地方で問題となる「やませ」が当地ではないことから、花落ちや規格外が少なく収量が多い要因になっているようでした。

 参加した生産者からは、「品種は同じでも、気候が違うだけじゃなく、ハウスの造りから栽培の考え方まで全然違う、勉強になった!」との感想が寄せられ、有意義な研修となりました。

伊藤和彦

青森県上北地域県民局農業普及振興室で野菜の産地育成を担当しております。仕事のストレスを家の家庭菜園で癒し、家庭菜園の疲れを忘れて普及活動を行っております。

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