普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2016年7月

佐賀県
平野稔邦

現地圃場からWebカメラ中継!!

2016.07.26

 佐賀県内の他産地で開催されている「温州みかんの根域制限栽培研修会」に、タブレット端末のアプリを利用して、当地区の現地圃場からカメラ中継で参加をしました。

 現地圃場の案内や、当地区の根域制限栽培の生育状況、生産管理の体制や新規での取り組み状況等について説明を行いました。いわゆる、Webカメラ中継による現地視察研修会みたいな感じです。


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タブレットを活用したWebカメラ中継の様子(必要な部分を撮影しながら会話)


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タブレットの映像 (中央の大画面が相手側、右下の小画面が撮影者側)


 今回は、現地対現地でこちらを案内する形でしたが、以前には、当地区のハウスみかんの研修会において、東松浦普及センターに依頼したこともありました。省エネや統合環境制御に関する先進的な取り組みの現地圃場を、こちらの会場内のプロジェクターで生産者に見てもらい、質疑等も行っています。


 これらのカメラ中継は、一般的な資料や写真等での研修会に比べ、現地の今の状況を見ながら対話することで、生産者とのやり取りも弾み、研修会の活気も高まります。また、生産者自身が移動することなく他産地とのやり取りができ、効率的な情報交換に役立っています。


 今後も県内の普及センター同士で協力し、普及支援活動の一つの手法として積極的に活用していきたいと考えています。

平野稔邦

佐賀県佐城農業改良普及センターで果樹を担当しています。佐賀県ではテレワーク推進の一環で普及指導員は、一人一台のタブレット端末を持ち日々の普及活動に活かしています。タブレットを活用した普及活動を中心に、産地の動き等を紹介します。

大分県
塩崎洋一

新人初講習会

2016.07.14

 今年4月に採用されたY普及指導員、初の講習会開催です。
 来年度の新規就農者に、土作りの話しをしました。先輩が横でスライドを動かしつつ見守っています。


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無事に初舞台を終えたY普及指導員。実は、両親とも普及指導員です
 

 ところで、私もこの日がありました。現地での講習会の初舞台です。
 採用から3カ月あたりの7月、畜産の先輩が入院していた時のことです。
 私がとった受話器の向こうから「○○農協ですが、今回お願いしていたサイレージの講習会は、予定通りで良いですか」との話し。何も知らなかった私は受話器を手でふさぎ、「すいません、○○農協でサイレージ講習会の話しですが、どうすれば良いですか~」と事務所の中で声をかけました。


 「そらあ、お前がせなあ(それは、お前がやれ~)」の一声。畜産担当が私だけしかいないとはいえ、誰も振り向きもしてくれません。
 「はい、わかりました。予定通りです。が、私が行きます。云々」と電話を切りました。
 いまではありえないような、新人育成の風景です。


 当日は、小規模な肉用牛農家の庭先で利用する、簡易サイレージの利用講習会でした。
 資料は紙1枚。マジックでポイント3つ。しゃべりは10分で、あとは先頭に立って組み立て工事です。作業ズボンに地下足袋。実家で作業するそのままのスタイルで飛び込みました。


 その日から、この農家さんが私の活動拠点となり、かわいがってもらったのは言うまでもありません。
 思えば、これが絆物語の始まりでした。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

埼玉県
九十九薫

越生町でゆずの獣害対策を実施

2016.07.11

 越生町・毛呂山町では県の農業技術研究センター等と連携し、ゆずのウィルス病対策として弱毒ウィルスを持った系統を選抜しようと試験を行っています。
 昨年度、ゆず苗木を生産して展示ほを設置したのですが、山間部で栽培を行っているため、シカなどによる獣害が発生しています。


 そこで今回は、ゆず苗木の周りにトリカルネットを張って獣害を防止するとともに、獣害(シカと、今後侵入が警戒されるサル)の実態を把握するため、カメラを設置しました。


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左 :トリカルネットで苗木を保護 / 右 :獣害観察用カメラを設置


 今後は、被害の様子を把握しつつ対策をとっていく予定です。また、ゆずのウィルス病に対する被害軽減効果も確認していきます。

九十九薫

埼玉県川越農林振興センター 新規就農・法人化担当の九十九(つくも)です。6次産業化担当です。埼玉県入間郡の農業情報をお伝えしたいと思います。

大分県
塩崎洋一

今年度も、そろそろ受験の時期です

2016.07. 8

 この春に着任したU普及員。採用3年目で、普及指導員資格試験の受験生です。
 わが大分県では、採用された初任地で3年間を過ごして資格試験を受験するのが普通なのですが、U普及員はなぜか今年度、私の事務所に転勤してきました。
 前任地での2年間の経験を活かしながら、管内にもすっかり溶け込んでいるようです。実は彼女、実家が管内某所でもあるためか、農家さんとの会話にも違和感がありません。


 この日は経営仕事にあわせて数件の巡回でしたが、「あそこは、行ったことがあるかえ」と聞くと、「何度かあります」と言うので連れて行ってもらった、ホオズキ農家さんです。

 初めてのホオズキに感心しながら農家さんの色々な話しを聞いて、将来に向けては、他の追従を許さないまでの産地対策が重要だと再認識した次第です。


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早速、出荷作業を覚えるために、手伝いに来る約束をしたとのことです


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裏庭の風景。これで有名な町です

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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