普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2016年5月

佐賀県
平野稔邦

テレワークの取材で普及活動をアピール!!

2016.05.27

 佐賀県庁では積極的にテレワークに取り組んでおり、在宅勤務やサテライト勤務、モバイルワーク等を実施することで、効率的な勤務体制の構築に役立て、組織としての生産性の向上をめざしています。


 さて先日、BSJAPANから佐賀県のテレワークの取り組みについての取材がありました。
 その中で、現地でのタブレットの利用状況での取材依頼があり、当普及センターの果樹担当で取材を受けたところです。

 生産者への指導や研修会・会議等の業務で当たり前のようにタブレットを活用している中、今回は生産者から問い合わせがあった、ブドウの着色障害であるマンガン欠乏症(通称:ごましお)の対策について、生産者宅に訪問し、指導を行うところを撮影されました。


 通常デラウェアで発生が多く、巨峰が中心の当産地では、これまで問題になったことが少ない症状でした。生産者も処理は初めてということでしたので、発生している症状を写真で確認してもらいました(発生していたのは昨年なので)。


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生産者に写真を見せて、症状を確認しているところ


 また、生産者が対策として準備していた硫酸マンガン資材を確かめた上で、具体的な処理方法について指導を行いました。無核化のための2回目のジベレリン処理時に混用するのが具体的な処理方法ですが、0.5%になるための資材の混用量を確認しました。


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生育状況を確認し、処理時期を検討しているところ


 生産者と話をした中では、他の園でも発生があるということなので、部会全体で発生状況を確認し、要因とされる土壌pHの調査を行い対応していこうと、担当内では話をしています。


 ちなみに、BSJSPANでの放送は、6月11日(土)17:30からの番組内で紹介されるようです。興味のある方は、ご覧ください。

平野稔邦

佐賀県佐城農業改良普及センターで果樹を担当しています。佐賀県ではテレワーク推進の一環で普及指導員は、一人一台のタブレット端末を持ち日々の普及活動に活かしています。タブレットを活用した普及活動を中心に、産地の動き等を紹介します。

埼玉県
九十九薫

農業大学校 先進農家等体験学習受入式を開催

2016.05.25

 平成28年5月9日(月)11時30分から狭山市農村環境改善センター農事研修室において、「平成28年度 先進農家等体験学習受入式」を開催しました。


 この研修は、埼玉県農業大学校の2年生を、埼玉県地域指導農家(指導農業士)などの先進農家に派遣し、現場で一緒に農作業に取り組み、実践的な農業を体験するというものです。研修期間は7月14日までの約2か月。

 今年は、野菜コース・施設栽培専攻2名、同・露地栽培専攻3名、花植木コース・花き専攻2名の計7名の学生が、体験研修に参加します。


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 それぞれ、習得したい課題を持って研修に来る学生さん達に、先進農家さんなどの指導のもと「しっかり成果を持ち帰ってもらいたい」と思っています。

 研修期間中は、普及指導員も計画的に巡回指導を実施し、側面から研修を支援していく予定です。

九十九薫

埼玉県川越農林振興センター 新規就農・法人化担当の九十九(つくも)です。6次産業化担当です。埼玉県入間郡の農業情報をお伝えしたいと思います。

青森県
伊藤和彦

地域の元気づくりにも取り組んでいます

2016.05.19

 5月10日、七戸町白石地区コミュニティーセンターで、家庭菜園の講習会を行いました。


 白石地区は、みちのく有料道路の七戸側の南に位置し、田園が広がる静かで落ち着いた地域です。
 この地域では、平成26年から弘前大学が中心となり、伝統芸能の継承と地元で採れる山菜・野菜の活用について話し合いを続けています。


 そんな中、無人販売所の設立に向け「山の恵み部会」が組織されました。普及振興室では、野菜栽培の指導を平成27年の3月から月1回のペースで行い、平成28年度も地域からの要望により、継続して指導を続けています。
 毎回、地域住民が1か月間ため込んだ質問を一気に爆発させるので、ほとんどは質問コーナーで終わります。農の薬適正使用や食品表示等については、時には厳しく対応しますが、終始和やかな雰囲気で講習会は行われています。


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必死になって質問に答えています


 無人販売所は、地域住民が整地から建設までを担い、子供達が描いた絵を看板に使うなど、すべて手作りの販売所です。
 品物は100円均一で、利益の一部は子ども会や地域に還元しており、地域を元気にする持続可能な地域づくりのモデルケースとなっています。


blog_ito5-1.jpg  blog_ito5-2.jpg
左 :いろいろありましたが無事完成しました / 右 :こんな感じで販売されています

伊藤和彦

青森県上北地域県民局農業普及振興室で野菜の産地育成を担当しております。仕事のストレスを家の家庭菜園で癒し、家庭菜園の疲れを忘れて普及活動を行っております。

大分県
塩崎洋一

法人化研修会

2016.05.17

 とある生産者の部会です。ある後継者から、「結構所得があるが、節税などはどうしたらいいだろう」との話がありました。


 すかさず「そりゃ、会社にしようえ。そしてメインバンクは大分銀行じゃ」と話すと、後日、「『メインバンク大分銀行』が、ずっと頭にある」と言っていました。きっと、イメージが格好良かったのかもしれません。
 また、部門担当に聞くと、同じような利益構造になっている後継者がほかにも数名いるとのことでした。
 ならば、「まず全体に対して法人化研修をおこない、『法人化は難しくはない』との印象を持ってもらい、次の段階でいろいろと細かい話しをしよう。最初はその気にさせよう」と話しました。


 当日は現地の公民館に集まり、市場情勢や技術的な話し合いをして、最後に法人化研修です。
 いつものように、最初のつかみが肝心とばかり、気合いを入れました。


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大分県最南端にある公民館。3分も歩かず真っ白な砂浜です


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手作りホワイトボード4号機。1号機からは倍の広さです

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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