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◆2015年8月 7日

大分県
塩崎洋一

経営指導マニュアルづくり(2)

2015.08. 7

 前回の集まりの結果、次は「これまでに自分たちが使った研修会での資料を持ち寄ろう」ということになりました。
 そこで、写真のとおり、一人ずつ、何種類かの研修会資料を持ち寄りました。

 もちろん、内容的にはダブる部分が多々ありますが、資料の整理や対象者を導くプロセスなどについては、それぞれ現場の状況や各担当者の経験年数などで異なります。


blog_shiosaki57.jpg
パワーポイントや研修会講習会での資料など、うまく作っています。私はどうも、苦手ですけど・・・・


 整理をしてみたら、全体を通して足りない部分、弱い部分が出てきました。
 まずは、ライフプランについてです。新規就農をされる方の多くは若手ですが、生活の将来設計という意識が明確でないことが多いようです。漠然とではなくて、はっきりと数字で作り、しっかりと意識してもらう、となりました。


 次に明確にしようとなったのが、財務諸表の見方についてです。これは、新規就農される方についてというよりは、担当者の意識に働きかけるところが大きいと思いました。つまり、簿記ではなく、決算の結果数字をどのように見ていくかの部分です。次回までの宿題として、各担当者が自分の論を組み立て、現場で「自分はこのようにやる」というものを、話し言葉で作文にすることにしました。


 最後は、経営の精神論です。経営とは、経営者とはの部分ですが、これまたどこかで述べた気もしますが、私たちの育成すべきは経営者なのか生産者か、はたまた単なる農作業従事者、労働者なのか、というところに関わってきます。


 次回は、何とかその柱の全容を紹介したいところです。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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