普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2015年5月

北海道
田所由理恵

農作業事故?に注意!

2015.05.29

 この北の地にも、田植えシーズン到来! 北海道各地のあちこちで水稲の移植作業がはじまりました。
 最近"おいしい!"と話題沸騰の北海道米(本当です!)。生産者の方達も関係者も、おのずと気合いが入ります。


 普及センターでも、毎年行っている「水稲奨励品種決定現地試験」の設置作業を、職員総出で行いました。農協など関係機関とともに7品種の試験圃を設置。まだ名前がついていない系統番号の品種は、これからの"新しくておいしい北海道米"への期待も高まり、中腰での移植作業もナンノソノ!!(...イヤ、すみません。虚勢を張りました。中腰作業はツライです...)


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カメラ水没のため、貴重な作業風景写真です


 役割分担で作業を進めて行く中、用水路で空になった箱マットの箱を洗っていたT普及指導員が、突然「あっっ!」。
 「どうしたっ?」「大丈夫かっ?」との声の中、たまたま差し入れを持って来ていた普及センター所長が「...カメラを用水に落とした...」。そうなんです。胸ポケットに入れていたカメラが、中腰作業の"延びたり縮んだり..."の動作の途中にチャポー~ンと...。


 あわてて水から引き上げたものの、カメラはもちろん水びたし。一部始終を目撃してた所長の「大丈夫、3秒ルール(※)って言うから...」との悲しいフォローに『それ、違いますよぉ~』のツッコミを入れる余裕もなく「...所長、これ、そっちにお願いします...」と水浸しのカメラを所長に手渡しました。

  3秒ルール...食べ物を落とした時、3秒以内なら菌の感染が進んでいないから大丈夫。フッ、フッって払って食べられる...という、変なルールが所内で日常になっています。


 ...はい。このT普及指導員は私です。
 普及センターに戻ってから、カメラの乾燥。一に乾燥、二に乾燥、三・四も乾燥、五も乾燥...です。「3日間は電源を入れない方が良い」という意見を受け、『どうなったかな? 電源入れてみたいなぁ』とはやる気持ちを抑え、ひたすら乾燥しています。


 思わぬ"農作業事故"に、今はカメラの"復活"を祈るばかり。
 みなさん、農作業事故は機械事故だけではありません(イヤ、ある意味機械事故ですね?)。
 農作業事故には充分注意しましょう!!

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

大分県
塩崎洋一

事務所から最果ての農家さん

2015.05.26

 今春の異動で元気な後輩が来たので、早速管内巡回です。机上での引き継ぎも良いのですが、彼も10年選手です。動きながらイメージを話しつつ、土地勘も覚えてもらうという、一石三鳥くらいの段取りです。
 彼も心得たモノで、すでに地図を準備して自分なりの管内イメージを組み立てている様子です。先輩としては、やはり、動いて、農家さんと直接やりとりをして覚えていくことに軸足を置きたいのです。最近では事前に説明がないと行動を起こせない感じの若者が多いようですが、いかがでしょうか。

 
 そうは言っても、何度か紹介したとおり管内はとても広いですから、1日やそこらでは、ひと通り巡回をしてざっと引き継ぐなど無理です。一方で、家畜防疫の面からは、いつ、何が起こるかわからないので・・・・、ということで、事務所から一番遠い農家さんを案内したところです。


 では、それがどこなのか・・・・。


 管内には一級河川の番匠川という川があります。私自身入社以来、現管内の河川が県内でも一番きれいだとの実感はありますが、その中の一番大きな川です。春先には下流域で白魚漁も行われていますが、その川の源流があるところに牛さんがいます。
  

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私が着任した3年前には、なかった気がします
一昨年に紹介した、大きな水車の上流になります


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きれいな水源を紹介できるかと思いましたが、山の中を1kmも歩く元気は、ありません

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

大分県
塩崎洋一

役に立った研修会

2015.05.19

 3月のネタを今ごろ出すのはいかがかと思いましたが、研修会後の参加者から、良かったとの感想が多く寄せられたので、参考になればと思いつつ・・・・です。


 今回は、資金繰り研修会です。3月の申告が終わった後に行いました。もちろん、時期が時期なので、所内の調整は早くから行っています。

 認定農業者のみなさんには、市の事務局から伝達してもらいました。並行して各普及員には、自分の担当する集団や、この人には受けさせたい、という農家さんに一本釣りで声をかけてもらいました。
 仕掛ける側の思惑ですが、たくさんの人が参加しなくて良い。参加した人が充実感を持てれば良い、その充実感を他の農家さんに話してくれれば良い、というものです。


 申告が終わってホッとしている時に、今回の申告用紙と過去2年分の申告用紙を持ってきてもらい、申告した数字から、キャッシュフローを作ります。
 そこにはもうひとつ仕掛けがあります。農家さんが参加するのは午後の研修ですが、午前中は、所内や他の事務所の経営担当者や他部門の希望する普及員を対象に、資金繰りの研修会を行っています。午後には、受講した普及員が、参加した農家さんの横に座って、一緒にキャッシュフローを組んでいく、という形です。実質マンツーマンです。


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10組ほどの参加でしたが、予定どおり、参加者はじっくりと自分の数字に向き合いました


 農家さんも、この距離なら話しやすいし、普及員には即実戦、です。「他の事務所の人でも、いつか転勤してやってくるかもしれません。お友達になりましょう」といって進めました。他の事務所には、経営担当広域普及指導員を通じて、経営研修会の案内を出してもらいました。


 都合午前中2時間、午後3時間、合計5時間もの研修会を引き受けてくれたのは、誰あろう、全国農業改良普及支援協会の井出さんでした。井出節の炸裂と言いますか、夜の部も含めて、10時間、みっちりの研修会でした。


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井出さん、あいかわらずの元気さです、感服いたします

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

埼玉県
舟田一与

6次産業化商品、完成「小松菜うどん」

2015.05.14

 埼玉県上尾市にある農業生産法人ナガホリでは、主力作物の小松菜を粉末にして、商品開発をおこなっていました。


 検討を重ねた結果商品化された「小松菜うどん」が、5月の連休から県内スーパーで販売となりました。
 代表取締役の永堀吉彦さんは、「従業員みんなで商品検討やさまざまな手続きを経てできあがった商品です。小松菜をたっぷり使用した自信作。ぜひ食べてみて下さい」とにこやかに話してくれました。


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 私も食べてみましたが、色は鮮やかなグリーンで、しっかりとしたコシを持ち、「しこしこ」とした歯応え、「つるつる」としたおいしいうどんでした。


  ▼農業生産法人 ナガホリ ホームページ

舟田一与

埼玉県さいたま農林振興センター 新規就農・法人化担当の舟田です。 担当は、新規就農・農業の法人化・農業の6次産業化です。 埼玉農業の楽しい話題をお伝えしたいと思います。

埼玉県
舟田一与

法人化研修会に向けた勉強会

2015.05. 1

 今日は、税理士を呼んで法人化に向けた研修会。
 さいたま農林振興センターでは、さいたま市内の生産者のグループ「さいたまヨーロッパ野菜研究会(※)」を対象に農業法人化スペシャリスト講演会を開催しました。


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 今回は、北本市で税理士を開業している野口邦雄氏を講師に「目指そうもうかる農業経営~基本は月次決算、そして法人化~と題して、講演会と意見交換を行いました。
 今後、個別経営相談等を行い法人化に向けて、推進していきます。

 
さいたまヨーロッパ野菜研究会とは:
野菜農家・シェフ・種苗会社などが協力してレストランにダイレクトに配送できる仕組みを構築し、県内や都内のレストランに野菜提供している、20代~30代を中心に組織されたグループです。

舟田一与

埼玉県さいたま農林振興センター 新規就農・法人化担当の舟田です。 担当は、新規就農・農業の法人化・農業の6次産業化です。 埼玉農業の楽しい話題をお伝えしたいと思います。

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