普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2014年11月

blog_hukyu_kasahara_f.jpg 青森県
笠原 均

老眼!?普及指導員お薦めツール(その2)

2014.11. 7

【前回あらすじ】 ▼前回ブログはこちら
 普及指導業務のスマート化が進むなか、なにか便利なものがないかな~と探してるシーンで前回は幕切れ。今回は、しっかり紹介します。近くが見えなくなったな~と気になる皆さんは、必見です。


【意外にあっさり見つかるもので】
 『求めよ、さらば与えられん』
 ビジネス書には、たびたび引用される聖書の言葉ですが、パソコン雑誌を読んでいたら、あっさりと見つけました。
 「スマホが顕微鏡に!」と、銘打って、スマホに簡単にくっつくマクロレンズが数千円で売っているのです。調べてみると、いろんなメーカーが、いろんなタイプのスマホ用マクロレンズを作っているではありませんか!


【さっそく購入しました】
 せっかくなので、写真のプロでもなんでもない私の感想を書きます。

 私の購入したのは、直径2cmほどのスマホ用マクロレンズで、マグネットで取り付けるタイプなので簡単です。重さは、5g程度と非常に軽いので、スマホのアクセサリーとして付けておいてもまったく気になりません。


kasahara_11_1.jpg


 画質は、A3サイズの講習会の資料にデカデカと使えるくらいのレベルです。画像周辺のゆがみはわずかにありますが、ほとんど気にならない程度です。


kasahara_11_2.jpg


 使ってみて、私的に普及指導員アイテムとして活用するポイントは、次の3つです。


(1)明るいところで撮影
 直射日光が当たらない、柔らかい光に包まれる場所で撮影すると良いです。ピントが手前から奥までしっかり合いますし、陰ができなくて講習会資料に使いやすいです。


(2)両脇をしっかり締めて撮影、シャッターは音声認識にする
 高倍率なので、ブレやすいです。両脇をしっかり締めるだけで、ぐっと写真が鮮やかになります。シャッターは、音声認識にしましょう! ブレが格段に減らせます。
 でも、誰もいないと思っていた静かなビニールハウスの中で、

 「(音声認識シャッターの)はい、チーズ!」
を連発しているとき、突然、後ろから農家の方に

 「何してら~?(何をしているの?)」
 と声をかけられると、悪いこともしていないのに、ものすごく困ります。


kasahara_11_3.jpg
イメージ


ヤレヤレ┐( ̄ヘ ̄)┌マイッタネ・・・.


(3)レンズをきれいにして、カメラのレンズの真ん中にぴったり付ける
 どんなに良い道具でも、使い方が悪いと本来の性能が発揮できないものです。ちょっと写りが悪いな~と思ったら、レンズを清掃する、レンズ保護フィルムを新品と交換する、光の軸がずれないように、スマホのカメラの中心と、マクロレンズの中心がずれないようにぴったりとはめる。といった当たり前のことをやると、きれいに撮れます。

 現場で病害虫を確認するのには、まだまだ一般のルーペの方が便利ですが、記録したり、別の部署の人に問い合わせたりするには、このスマホの顕微鏡レンズがなかなか使えます。おすすめです。


 今回はここまでしか書きませんが、実は私の悪い癖で、この後、すっかりこのスマホ顕微鏡にハマッテしまうのです! 

 ということで次回!

笠原 均

青森県の農業改良普及指導員(普及員)です。普及員歴はすでに20数年となるのですが、お話し好きが高じて、農業の担い手育成を担当していることが多いです。 プライベートでは、「気分はプロフェッショナルカメラマン」、「YouTube再生回数が伸びないけど作曲家とウインドシンセサイザー奏者」です。 加えていうと、15年前から音楽の秘められた力をフル活用して地域おこしをやっています。そんな活動のお陰で町内会役員から目をつけられ(勧誘され)、町内会の理事なんかやっています。もちろん、町内の草刈りやしめ縄づくりも、町内会最年少として参加しています。

北海道
田所由理恵

果樹農家と和菓子店が栗でつながりました

2014.11. 5

 先日、函館市のデパートで「HAKODATE スイーツフェスタ」という魅力的な催事がありました。
 道南の各菓子店が自慢のスイーツを販売する...というイベントで、各店ではかぼちゃや牛乳など地域の農畜産物を含め、さまざまに工夫されたおいしそうなスイーツが販売。今春、「檜山スイーツ」に取り組んだ経過もあり、『どこにどんな農畜産物を活用したスイーツがあるのか...』と『食べたい...』の両方の目的を持って"市場調査"を行いました。


blog_tadokoro36_1.jpg blog_tadokoro36_2.jpg
左 :HAKODATE スイーツフェスタのポスター
右 :調理製菓専門学校が参考出品(展示)をしていました。その中のひとつです


 出店者のほとんどは函館市とその近隣町村からの参加で、ハロウィン用にかぼちゃを利用したお菓子や、道南のリンゴを私用したアップルパイ、地元産の米粉を私用したエクレア、べこもち等々「地元産」を全面に出した物から、そうでない物までのたくさんのスイーツに『おいしそう...どれにしよう...』と目移りしていたその時! 「檜山管内厚沢部町の栗を使った和菓子です~」という声が背後から聞こえてきました。


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檜山から唯一の出展「五勝手屋本舗」 老舗らしい、しっとりした展示販売です


 声の主は、檜山地方から唯一参加していた「五勝手屋本舗」(筒状の羊羹が有名な老舗の菓子店)で、地域農業者が生産する栗を利用した和菓子等を販売していました。


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厚沢部町の栗を利用した和菓子 左から「栗しぼり」「栗そぼろ」「栗よせ」


 実はこの和菓子、H24年度に普及センターの活動の中でこの菓子店と地域農業者とをつなげ、商品発売に至った和菓子でした。農業者の方から今年も栗を出荷した旨の話を聞いていたので、取組みが発展していたことは知っていたのですが、驚いたのが、商品展示の中にわが普及センターホームページの記事が掲示されていたのです!


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これです!


blog_tadokoro36_5-2.jpg
ショーケースの中にホームページ記事が!!


 もう2年前の活動なのに、農業者と菓子店がつながり・発展し、普及センターの活動も思いがけず紹介され、活動にちょっぴり日が当たった感があり、うれしい気持ちになりました。と同時に、現在取り組む地味な活動(?)も、数年後には日の目を見るだろう...との気持ちがムクムクと...。


 栗を生産しているご夫婦と、菓子店の社長と専務の笑顔を思い浮かべながらいただいた栗の和菓子は、日常の地味な活動に勇気と希望を与える味がしました!

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

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