夏のレタスは、夜明けにて(連載第1回)
2014.08.28
【サラダは、好きですか?】
唐突ですが、みなさん、サラダは好きですか?
私は、温野菜も好きですが、夏場に冷えたサラダをバリバリと食べるのが大好きです。私的にサラダに欠かせないのは、なんと言ってもレタスです。あのシャキっとした歯ごたえと、ほろ苦さ・・・サラダには、絶対欠かせない存在です。
今回は、そんなレタス収穫の撮影に行った際の話を、みなさんにご報告したいと思います。
【畑が見つからない】
今回は、有限会社サニタスガーデンの代表、山田広治さんの協力を得て、青森県八甲田山の標高750mにある開拓地、沖揚平地区の撮影に臨みました。
撮影に当たり、山田さんに「何時頃、収穫してますか?」と、問い合わせてみると、朝4時には畑にいるということです。
もう、ここまで来ると「普及」ブログというより、完全に私の趣味の世界なのですが、朝3時に起きてサニタスガーデンの畑へ向かいました。どうしても、収穫風景が見たい!
さて、昼間は、こんな感じで、さして迷うような所ではないのですが・・・・
実際に夜明け前に収穫しているレタス畑を探してみると、まったく検討がつきません。
収穫作業をする際のライトの明かりで、山田さん達を簡単に見つけられるだろうと思ったのは甘い考えで、深い茂みと原生林に囲まれて、光らしいものはまったく見えません。どうしよう?
トラクターの音でも聞こえないかな? と耳をそばだてても、聞こえるのは、コオロギの合奏とフクロウらしき歌声、「ホー」。
そこで、作業の邪魔になるかな~と思いながらも、山田さんに、
「集出荷場の前に来ています! 北側ほ場のどの当たりにいます?」
と、メールしてみると、「今、迎えに行きます!」と山田さんからの返信。
趣味で来た割には迷惑な奴だな! と、自分の行動に反省しつつも開き直り、山田さんの案内で、深い森の・・・さらに奥の畑へと案内されました。静寂の中にも、微かに「モシャモシャ」とレタスを切ったり、外葉を取り除いたりしているような音が聞こえます。
【暗闇で作業している人に声を掛けにくいのですが・・・】
大きな畑の端に車をおくと、いくつものヘッドライトの明かりが蠢(うごめ)く畑へ歩いて行きました。作業をするみなさんは、無言です・・・。
あまり静か過ぎて、声をかけづらいな~と思いつつも、みなさんに怪しまれないように、大きな声で、
「普及指導員の笠原と申します。今回は、山田さんのご厚意で撮影にやって来ました!」
というと、「お疲れさまでーす!」と複数の明るい声が返ってきました。どうやら、若い女性もいるようです。どうやら、安心して撮影に臨めそうです。
ということで、さっそく、撮影開始!
次回は、夜明けまでに撮影した、昼間では見られないシーンをご紹介します。