普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2014年7月

富山県
柳瀬美智代

麦跡活用野菜作付研修会

2014.07.11

 富山県では、転作作物は約18,500haのうち、約2,200haが不作付けとなっており、土地利用や周辺への影響が問題となっています。大麦跡には大豆、そばの二毛作が実施されていますが、約1,510haが夏場に活用されていません。
 そこで、野菜作付の推進にと、研修会を開催しました。


●座学

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ねぎ、ニンジン、キャベツの栽培研修


●ほ場で機械の実演会

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除草機械
土をかくはんして、除草します。
除草剤を使用しないから環境にやさしいですね。


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キャベツなど苗の植え付け
畦もきれいに作りながら、苗も定植。
粘質土壌で、畦がきれいに形成できないと説明がありましたが、畦の形はきれいだと思いました。


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ねぎの苗を定植
麦跡に定植し、11月下旬に収穫予定
麦跡に栽培する場合は、麦かんの腐熟促進のため石灰窒素を投入し、すきこみます。


① 主穀作経営体の経営拡大につなげる
② 野菜の生産拡大 
を目的に、園芸班と連携して取り組んでいます。

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

大分県
塩崎洋一

大分型放牧実証が終了

2014.07. 8

 40日間にわたる大分型放牧の実証が終わりました。
 写真のセンスがいまいちですが、なんとか比較することができます。


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左 :①入牧 5月7日 / 右 :②40日後の風景


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左 :③おおよそ同じ角度からですが、①②の反対側です
右 :④背景の山の形に合わせてイメージしてください


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左 :⑤ ③④を反対側から見ています
右 :⑥季節が進んで背景の木も茂っています


 形はどうであれ、牛を飼養管理する以上、メリット・デメリットはありますが、農地(特に遊休化・荒廃した)を保全管理する上からは、明らかに省力化のメリットがあるように思いますが、いかがでしょうか。

 管内の畜産技術者の集まりによる実証展示という形で行いましたが、周囲の無家畜農家さんからも「良いですね~、時々餌をやってます」という声が聞かれたり、「別の場所でもやりたいけど・・・・」という問い合わせも出てきましたので、普及活動としては、ひとつ段階が進んだものととらえています。

 実際、もう少し放牧しておけば、まだまだ雑草は減ると思いますが、借り物の牛さんが少々やせてきたこともあり、終わり時としました。
 全国いろいろな場所で行われていることとは思いますが、よくよく考えれば、日本の本来の農村風景ではないかとも思う次第です。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

blog_hukyu_fujita_f.jpg 岐阜県
藤田文彦

就農支援は地道な活動から

2014.07. 4

 岐阜県の岐阜農林事務所で、野菜指導を担当している藤田です。
 岐阜農林事務所ではJAぎふと協力して、就農支援を行っています。

 農の現状は、高齢化や担い手不足によって耕作放棄地が拡大し、農業の衰えが心配されています。
 そのような中、定年退職を迎えた方が、第2の人生のスタートとして農業・農村生活を考えることは少なくありません。しかし、興味があっても、何から始めればいいのか? どうすればいいのか? 疑問や不安を抱え、就農へのキッカケがつかめないでいる人が多いように感じています。


 このようなことから、JAぎふと岐阜農林事務所が協力して「野菜専門塾」を開講し、実践で知識と技術を身につける機会を提供することで、農業を志す気持ちに応えています。

 まず、実際に農業を体感することが大切です。岐阜農林事務所では岐阜県農業への理解や、農業をはじめる"新しい力"を求めて、「野菜専門塾」の活動を進めています。


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左 :アスパラ塾の風景 / 右 : えだまめ塾の風景


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左 :ナス塾の風景  / 右 :ブロッコリー塾の風景


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いちご塾の風景


 しかし、就農支援の体制づくりにはさらなる環境整備が必要と感じます。
 今後は、栽培技術だけでなく、農地、資金問題など支援マニュアルの整備を進め、各関係機関のさらなる連携と強化を図りたいと考えています。
 この取り組みを通じて、新規就農者1人を育成をするためには、多くの人とお金と時間がかかることを痛感しています。この経験を今後の就農支援にも役立てていきたいと思います。

藤田文彦

岐阜県岐阜農林事務所の普及指導員です。織田信長が天下統一の本拠地とした「岐阜城」がある岐阜市を中心とする岐阜地域に8年前から勤務しています。出身は、火の国熊本県の生まれですが、20年ほど前、岐阜の人と風土と旨い日本酒に惚れ込んで住み着いてしまいました。担当しているのは野菜指導です。

大分県
塩崎洋一

暑熱対策

2014.07. 2

 少々資金繰りが厳しいかもしれない酪農家さんで、乳量アップのために暑熱対策を実施しています。とくに、過去建設した敷地内の施設が風通しを邪魔しているということで、酪農協の担当者と一緒にトタン壁をはぎ取ることとしました。


 トタン壁は風通しを邪魔するだけでなく、トタンが日焼けして輻射熱もやっかいです。隣接する育成牛舎の子牛たちも、夏場に息が上がるほどです。
 この施設はその昔作られた、サイロ小屋です。サイロは現在使われていませんが、深さ4mほどあります。落ちては大変ですから、新人さんには作業中の時間は牛群の行動調査をお願いしたところです。


 作業はサンダーを使ってトタンを切り、引きはぎます。私の場合、なぜかしら道具は基本的に自前です。今回は農家さんも一緒にやりましたが、農場によってはこちらがやってみせることがあります。 
 もちろん、これが普及活動か否かの議論は、まったく別の話です・・・・。


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火花が飛ぶのでゴーグルが必需品です


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工事完了です。はぎ取ったところから、風が通り始めるのが分かりました

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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