普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2014年1月

北海道
田所由理恵

檜山南部地区各町の力!

2014.01.28

 「HIYAMA P1グランプリ」(こちら)は締切に向かって順調に(?(-_-;)?)募集が進んでいます。
 年が明けて間もない1月10日、各町(役場)の実務担当者が打合せを行いました。
 主なテーマは、「HIYAMA P1グランプリに各町の特産品を提供できないか!?」これです。


 実は、今回のこの取組には予算がなく、檜山南部地区の町・JAで構成される「檜山南部地区営農対策推進連絡協議会」に、企画の段階から相談。
 最初は反応が鈍かった事務局側ですが、協議会での支援可決後は、「せっかく取り組むので...」と、協議会を構成する6町(江差町、上ノ国町、乙部町、奥尻町、八雲町熊石区、厚沢部町)とJAに呼びかけ、特産品の提供や、各町でのPR、ホームページ・広報誌への掲載やポスターなどによる住民への周知等々... と、取組が広がって行き、年明けの打合せになりました。

 「予算がない!」の裏事情からですが、投げ込んだ石が波紋を広げている展開に、これからが楽しみになっています。


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左 :各町の実務担当者が集合! 和やかな雰囲気で打合せが進みました(^^)
右 :協議会事務局の厚沢部町農林商工課沼下係長。陰の立て役者です


 ただ、昨年12月中に行う予定だったこの打合せが、1月になってしまった影響で、申込締切が延長されました(石の波紋は、ナニカト時間がかかるのです... (^^;))。
 当初、2月10日(金)締切だったのですが、2週間ほど延期し、新たな締切を2月21日(金)としました。
 まだまだ間に合います!!
 メークインを利用したアイディア料理! ご応募ください!


【HIYAMA P1グランプリ】
 ▼実施要領はこちらから (pdfファイル:96.3KB) (締切を2月21日に変更しています)
 ▼応募用紙はこちらから (wordファイル:91.8KB) (締切を2月21日に変更しています)

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

大分県
塩崎洋一

所内での経営研修会

2014.01.23

 今回は所内での経営研修会です。
 県全体の研修会に参加したメンバーの研修報告会を行い、それを受けて私が1時間ほど、経営指導するときの考え方なりを事例を交えて話しました。


 報告のあった県の研修会は、キャッシュフロー作成に当たっての内容で、前期末と今期末の決算書を用いて作成する内容などが報告されました。
 私からは、園芸品目などは1年間を通じて収入のある時期とない時期があるので、キャッシュフローを作成する場合は、できれば、残高だけでなく、期中のお金の動きに注意して作成する方がよいこと。また、それを助けるため、毎月の締めを行い、残高試算表を作成していくこと。それがあれば、残高試算表を並べるだけでも、資金繰りの状況がわかることなどを伝えました。

 そして、過日行っていた、県全体での3年目普及指導員の経営研修会で話したスライドを使って、普及方法チックな経営指導方法、その時の心得などを話したところです。


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報告のあった研修内容を補足しています。現場では何があるかわからない。経営指導に筋書きはありません


 私自身は、特にマニュアルもなく、新入りの頃も今ほど経営視点からの普及指導活動が重視されていなかったような環境で育ったと思い出されますが、いかがでしょうか。


 研修会を終えて、何人かに感想を聞きましたが、「図星でした」という声がありました。
 普及経験の年数によるのか、あるいはそうした問題解決の現場に当たった回数によるかはわかりませんが、普及指導員、普及の業界の顧客育成は、どうなっているのかと、何かあるたびに思います。


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参加者は、実は若手だけではなかった・・・・

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

北海道
田所由理恵

試験成績検討会の「お・も・て・な・し!」

2014.01.20

 昨年末の話題で恐縮ですが...
 年も押し迫った12月20日、今年も「試験成績検討会」を開催しました。
 ※前年の様子は こちら


 今年度が2回目となるこの検討会を企画するにあたり、当普及センター所長の「検討会に来ていただく方へ、お・も・て・な・し の心で...」という方針により、前段の「食味会」が充実したものになりました。


 食味会に陳列された農産物は、米(「ななつぼし」「きたくりん」「ふっくりんこ」の3品種)、馬鈴しょ(「きたかむい」「メークイン」「キタアカリ」の3品種)、小豆(「ほまれ大納言」「十育163号(まだ系統番号です)」の2品種)、イキオイで「豚汁」(時期的な問題で、馬鈴しょだけが地元産)と、なかなかの豪華版!
 出席した約40名の参加者の皆さんには"食味試験として判断していただくく"という負荷はなく、それぞれが自由に感想を述べながら楽しく味わっていました。


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左 :米~昨年「空育172号」の系統番号だった米は「きたくりん」という名前がつきました! 
右 :馬鈴しょ~檜山は馬鈴しょの大産地です! 「HIYAMA P1グランプリグランプリ」実施中!! (詳しくはこちら) 


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左 :小豆~羊羹に加工して提供。豆の味の違いが明白でした。
右 :豚汁~時期的に、地元産農産物は馬鈴しょのみでしたが... 


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農産物の説明を聞き、品種や味の違いを確認しながら、味わっていただきました


 その後、本題の試験成績検討会(こちらがメインです)。
 水稲・畑作・園芸から選定した全7課題について、熱心に検討を行いました。


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左 :各課題について報告、その後検討を行いました
右 :熱心に聞き入る参加者のみなさん。...あれ? "おもてなし"の成果か、瞼が重くなっている人も...?

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

大分県
塩崎洋一

集落営農巡回・麦の生育状況調査

2014.01. 6

 集落営農・稲麦担当の巡回に同行しました。
 私は経営担当もしており、当然、稲麦や集落営農の経営にも関わることが出てきます。
 4月以降、なかなかそうした営農組織の中心者と会う機会もなかったので、出て行く姿をそのまま追いかけて、同行した次第です。


 今回は4人の方にお会いしながら、いろいろな集落営農組織での問題や課題の一端を伺いました。
 もちろん、その合間に麦の状況調査です。圃場A、B、Cの順に生育はよいのですが、結局は排水が良好なところほど、順調です。
 また、聞くところでは、管内は全体的に排水が悪く、かつ、特定の微量要素がどうしても少ない性質の水田のようです。
 土壌調査は行っているのですが、大規模畜産経営的発想から「もしかすると、土壌だけの問題ではなく、河川の水質も関係するのでは」と、素人感覚で口を出してみました。実際に畜産では注意する点でもあります。同じ水系といえそうな数カ所で同じような症状ですから、もしや、と思った次第です。


上から圃場A、B、C
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 また、集落営農の経営について、くわしいやりとりはありませんでしたが、担当が話す内容などをつなぎ合わせていくと、果たして10年後、地域にどれほどの経営体が生き残っているだろうか、と、厳しい現実を直感しました。
 企業からの参入など、地域にない経営力を活用しなければ将来が危ういと、これまた危惧した次第です。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

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