今日は作物担当のMさんに同行しました。
最初は大豆の圃場でヨトウの調査です。もちろん虫はいませんでした。次の圃場では、ウンカの調査です。これもクリア。

大豆の調査
圃場の中程が調査場所。
一区画4~5反は、管内には珍しいです。

ウンカ発生の理屈をきいたところ、要因のひとつに密植があるようです。
「ならば、もっと薄く植えれば良いのに・・・・」が、経営的にも有効なひとつの結論ですが、
なぜか、多くの方が密に植えてしまいます。狭い国土ゆえの遺伝子でしょうか、それとも・・・・
Mさんは、この圃場からさらに山奥へと進み、担当する集落営農地域でさらに調査しました。
車中聞くところでは、限界集落などの状況から、果たしてこの現状に普及としてどのように向き合うのか、悩んでいるようす。私は「そこにないのが労働力なら、削減される公務員の労働力を投下するのはアリだね、屯田兵だよ」と話した次第。
さて、この一言は、もしかするとさまざまな批判を受けるかもしれませんが、それを覚悟で言うならば、官の仕事を可能な限り民に任せる一方で、国内食料生産、自給率向上のための農地の維持確保や農業生産は、色々な意味で体力が低下した中山間地域の民ではなく、官が公的な仕事としてやればどうかと思う次第。
ところで、私の実家も米を作っていましたが、父親は、少しくらい作付けが減っても車が入る方がいいと、田んぼを削り、道を作りました。だから私の場合、経営的な考え方に立って稲作をみると、なんとなく感覚的な壁を感じてしまうのです。例えば、田んぼの角やはじっこですが、機械が入る前に手で刈るなら、最初から植えなければよいのに、と思うのが経営担当なのです

わざわざ手で刈るのに、このようにギリギリまで植えています
実はMさん、ご両親が普及員で、そのお二人に私がお世話になったのは言うまでもありません。
とくに母上には、初任地で右も左も判らないところ、色々とお世話になりました。
私が現地から戻り、お土産に農家から頂いた三段重ねの重箱を広げたところ、普及方法のOJTよろしく、「新入りで三段重ねをもらって来たのは、あんたくらいやねぇ」と褒められたのを覚えています。
昭和63年に大分県で普及員として奉職。
令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。