普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2013年6月

富山県
柳瀬美智代

敵を知る

2013.06.28

全国的に急増しているそば。富山県でも約400haと増加中。
私の担当する立山町では、そばを乾麺に加工、販売する取り組みで、地域活性化にもつながっています。


ところが、昨年はある害虫に大被害を受けました。
その敵はシロスジアオヨトウ。
聞いたことありますか? タデ科を好んで食するヨトウです。
そばの害虫というと、ハスモンヨトウが有名です。
農家はハスモンヨトウを対象にフェロモントラップを設置していましたが、これでは効きません。


対策として、シロスジアオヨトウの発生状況を調査しています。
現在、この害虫対象のトラップはありません。過去の文献で、このトラップに捕まったという情報を頼りに、3種類のトラップで確認しています。
敵の正体を知って、なんとかそばを助けたい。
今年は害虫にやられないように、技術者として取り組んでいます。


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左 :フェロモン設置。3種類のフェロモンで調査中
右 :ネギコガ用のフェロモンに捕獲されました。この害虫の孫達が、9月下旬に悪さをします


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左 :ハスモンヨトウ用のフェロモントラップ。同じヨトウ類だけど、これでは効きません・・・・
右 :シロスジアオヨトウの幼虫。これにやられました



柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

大分県
塩崎洋一

女性農業経営士総会で経営勉強会

2013.06.24

 今春着任来、経営研修会の初土俵、女性農業経営士会の総会が行われました。
 経営担当としては、どうやって営業を仕掛けようかと考えていたところ、やっと来ました、出番です。


 まずは、どこかの組織集団で大きく打ち出して、そこから必ず何人か手が上がるであろう、個別経営の重点指導を進めていこうと考えていました。

 話の内容は、経営者としてどうしたいのか、資金のやりくりはどうするのか、自家の生産から流通までを見渡しての問題点はどこにあるのかなど、基本的に「確かにそうだ、もう少し詳しく聞きたい」と思っていただけるものです。もちろん、簿記の話はほとんどしません。
 中には、経営分析などをしてもらいたい方もいますので、難しい単語などは一切使わずに、まずは経営の全体像のとらえ方を、日常の生産や出荷調整の流れなどからお話ししました。


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左 :ブラインドを下げて薄暗くなりましたが、笑顔の中には鋭い眼が光っています。講師は緊張がほぐれません・・・
右 :経営の見直し、いつやるの 「今でしょ!」 モバイルホワイトボード。もちろん、自作です


 研修会後の懇親の場では、「認定農業者の会でやってはどうか、うちの旦那に聞かせたい」という声が出てきました。ひとまず、『つかみ』は成功したようです。

 これからの個別対応には各部門担当者との連携が重要になってきますが、これがなかなか大変なことと心配しています・・・・。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

blog_hukyu_nakata_f.jpg 愛媛県
中田耕平

第31回びわまつりを開催!

2013.06.21

愛媛県といえば、みかん・いよかんなどかんきつを思い浮かべる方が多いと思いますが、全国3位の生産量を誇る「びわ産地」なのです。


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その中でも古くから「唐川びわ」の銘柄産地と知られている伊予市唐川地区では、6月23日(日)に「第31回唐川びわまつり」を開催します。


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(クリックで拡大します)


唐川特選! びわの直売・試食はもちろん、「唐川びわ葉茶」の特売・試飲も行います。
今年のびわも美味しく出来上がっているようです。
また、「愛あるブランド産品」にも認定されているびわ葉茶は、この日だけの特価で販売されます。オォォォ♪ヽ(*´∀`)ノ


さらに!!
午後には、特設ステージにて・・・
びわの種飛ばし大会も開催します!!
その他にも会場では、びわを使った加工品、かき氷などの販売や、いろいろなイベントがありますので、ぜひこの機会に唐川のびわを堪能してみませんか?ヽ(〃´∀`〃)ノ


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<第31回 唐川びわまつり>
●日時 :平成25年6月23日(日)9時~20時(雨天決行)
  ※直売は売切れ次第終了です。
●場所 :唐川コミュニティセンター (愛媛県伊予市下唐川354番地)
●交通手段 :9時からJR伊予市駅より無料シャトルバスが運行されます
●問い合わせ :唐川びわ祭り実行委員会
TEL:090-6285-2454、090-2782-3393

中田耕平

愛媛県農林水産部農産園芸課で日々熱く活動している普及指導員の活動情報をとりまとめています。愛媛から普及指導員の活躍や農産物をたくさん紹介したいと思います。よろしくお願いします。

大分県
塩崎洋一

作物担当と農家を巡回しました

2013.06.13

 作物担当のKさんから「肉用牛農家さんが、購入したWCSの品質が良くない、と言ってるんですが・・・・。塩ちゃんは、昔仕事で来てくれていた。知ってる、って。今度一緒に行きませんか?」と誘われました。
 よく聞いてみると、以前本庁で担い手関係の仕事をしていた頃に担当していた農家さんでした。


 WCSの様子をいろいろと聞いてみましたが、その農場だけの不具合かもしれないとも感じました。
 そこで、WCSを作っているオペレーターさんにも話を伺ってみると、やっぱりその農場だけ、輸送中に不具合があったようです。
 オペレーターさんには「作付けから調整、輸送から販売先の保管状態までが品質に影響します、こうした地域内での自給飼料の流通ですから、時には販売先を巡回して見た方がいいですよ」とアドバイスをしました。


 そして車に乗り込み、(さて、今日は地鶏でも食べようか)と思っていると、「ちょっとすいません、稲の育苗が調子悪いみたいですから、そっちに行きます」と、いきなり引き回されました。
しかも、そのついでに、肥料の実証圃設置の事前調査で、穴掘りと土壌採集です。


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苗の生育状況を観ています。
「見る」と「観る」の違いは、わかるようになったのかなぁ


 育苗は、作物に素人の私でも「何となく水が足りないのかな」と思いました。水田とはいえ、ほとんど畑で使っているところだそうです。なるほど今年の天気では、と思いました。


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土壌調査のために穴を掘ってます。
もう少し深く掘らなくて良いのかなぁ、とか、いらぬ心配をしています


 サンプル土壌の採取現場では、水田横の家からおばちゃんが出てきて、彼女と親しげに話すので、てっきり地主かと思ったら違うそうです。誰とでもさりげなく会話できる、田舎ならではの光景でした。そんな掘り方でいいのかなぁと、少し心配でしたが・・・・。

 実は、このKさん、新人の時に私と机を並べていたのです。十数年ぶりでしたが「成長したなぁ」と感じさせられた1日でした。

塩崎洋一

昭和63年に大分県で普及員として奉職。 令和4年3月に早期退職して農業に踏み込み始めたが、普及現場の要請により中部振興局を舞台に、普及活動の第二幕が上がった。臼杵市在住。

長野県
平谷敏彦

花の立毛品評会が開かれました

2013.06. 5

 4月の異動で諏訪農業改良普及センターの勤務となりました。
 ちょうど20年前に5年間在籍した職場で、当時も花の担当をしていましたので、土地勘や農家は知っている方が多く、比較的スムーズに仕事に取り組むことができています。


 さて、さる5月31日、JA信州諏訪及び同花き専門委員会主催による、花きの立毛品評会が開催されました。以前から続く伝統ある品評会で、今年で39回目を数えます。
 今回はカーネーションとバラが対象品目でしたが、これから12月までそれぞれの品目の開花時期にあわせ、計5回の審査会が予定されています。


カーネーション審査中.jpg  バラの審査中.jpg
左 :カーネーション審査中 / 右 :バラの審査中


見事な生育.jpg  スターチェリー.jpg
左 :見事な生育 / 右 :スターチェリー


 諏訪地域は高標高を利用した花き生産が盛んで、花色の良さや品質、日持ちなど評価も高く、栽培者のレベルも高い地域なので、今回出品されたほ場はいずれも素晴らしい出来でした。
 今回の品目に加えキク、スターチス、トルコギキョウ、宿根カスミソウ、リンドウなどが順次出荷時期を迎えます。

平谷敏彦

25年4月から諏訪農業改良普及センター勤務、20年ぶりに戻ってきた職場です。慣れない次長職で事務に追われる毎日ですが、花の現場に出ると元気をもらえます。

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