普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2013年1月

北海道
田所由理恵

試験実施農家と共に試験成績を検討!

2013.01.30

 新年明けて間もない1月17日、普及センターで「平成24年度試験成績検討会」を開催しました。
 平成24年度、普及センターが農業者の皆さんとともに行った栽培技術に関する試験は、大小合わせて約40課題。この中から8課題の試験結果について発表し、意見交換を行いました。

 出席者は、試験ほ設置農家・指導農業士・関係機関・普及センターなど40名。実際に栽培・管理を行った設置農家から感想や意見を、全体からは普及性や今後の取組計画などの発言があり、熱心な意見交換が行われました。



試験成績について発表( 写真 :「馬鈴しょ施肥改善」星調整係長)


  
左 :真剣に耳を傾ける出席者の皆さん
右 :熱心に意見が交わされました


 ところで、この検討会の前段、24年産米の食味比較を行いました。
 この日は地域で生産された「ななつぼし」「ふっくりんこ」「ゆめぴりか」「空育172号(銘柄はこれから決まります! どんな銘柄になるかお楽しみに!!)」の4品種について、品種名を伏せてつや・ねばり・硬さなどを、参加者全員が評価しました。

 全神経を目と鼻と舌に集中して品種の特徴や違いをとらえ、真剣に判断。その後、水稲担当者から、品種紹介と栽培状況や課題などを説明しました。
 こうした取組により、北海道米はどんどんおいしくなっています。
 全国のみなさん、北海道米をぜひご賞味下さい!! (最後はPRになってしまいました(^^;))


  
左 :米の食味比較を実施
右 :「色は?つやは?」「ねばりは?味は??」



結果報告と品種紹介(中央 :福屋地域係長)

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

富山県
柳瀬美智代

消費者へのアピール

2013.01.24

 昨年紹介した、全国初"野生型エノキタケ"の実証栽培、開始、野生型エノキタケの販売を開始しました。
 販売にあたり、容器の準備、商品シールの検討、販売の方法など、今までに経験したことの連続で苦労しました。


  
野生型エノキタケと容器の検討をする農家


 「おいしく見えるように、エノキをつぶさないようにしよう」
 「横に置くタイプより、立てるタイプのほうが高級感があるのでは?」



容器と商品シール


農家手作りの商品シール
ワードで作成しました。
「立山野生型エノキタケ」
ワイルドだぜぇ~



富山県の大手デパートで販売活動


 試食があると、売れるということが勉強になりました。


  
研究所で、エノキタケのポリフェノールの分析


 柄の部分と茎の上、下に分けて分析しました。
「どの部分にポリフェノールが多く含まれるのか?」


 消費者に対しては、「ポリフェノールが多く、老化防止につながる」などの機能性を強く訴えることがアピールにつながります。

 商品の見栄え、商品の魅力をより一層高める努力が、販売の力です。私たち普及員も販売の力を磨く必要がありますね。

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

長野県
平谷敏彦

農産業安全・農機具使用法研修会が開かれる

2013.01.21

 年明け以降、信州は厳しい寒さが続いており、松本でもここ数日-10℃前後の最低気温を観測しています。14日には東京でも積雪があったようですが、松本で降った30cm前後の雪もなかなか融けてくれません。


 こうした中、去る1月18日、松本市農村女性連絡協議会主催による農作業安全と農機具の使い方の研修会が開催されました。

 管内でも今年度2名の方が農作業事故により亡くなり、重傷の方も2名と農作業事故はなかなか減らないのが現状です。
 そこでまず事故の実態と事故防止についての講義を行い、引き続いて比較的小型で女性農業者でも扱う機会の多い、草刈り機と背負式動噴の構造や使い方、メンテナンスの実演を行いました。



農作業事故の実態を説明



草刈機の刃の交換を実演



背負式動噴の説明


 当日の参加者は25名ほどでしたが、草刈り機を使ったことのある方を聞いたところ、約7割が手をあげ、意外と多いのに驚かされました。
 さすがに刃を交換した経験のある方は1名で、刃を交換する実演では、みなさん興味深そうにのぞき込み、意外と簡単にできることがわかると自分でもやってみたいという声も聞かれました。
 また、使わない冬の間の保管方法で、春のエンジンの掛かりが違ってくる話も興味深かったようです。


 今日の研修会を機に、便利ではあるものの、危険も潜む農業機械を安全に使いこなしてほしいと思います。

平谷敏彦

25年4月から諏訪農業改良普及センター勤務、20年ぶりに戻ってきた職場です。慣れない次長職で事務に追われる毎日ですが、花の現場に出ると元気をもらえます。

北海道
田所由理恵

女性農業者、がんばる!! <後編>

2013.01. 7

~檜山の普及指導員もがんばる!!!~


 前回紹介した「檜山農村女性フォーラム」の後編です。

 このフォーラムは、檜山農村女性グループネットワークが主催で、前回紹介した郷土食はネットワークに加入する各グループのみなさんが出品したものです。
 その列に、異色の1グループが!!


 名札に「男組」と書かれたこのグループは、実は農業改良普及センターと振興局の担当職員により組織(?)されたグループで、当日は「鹿肉ハンバーグ」を出品!



左から3名が普及指導員(佐々木主査、浦部主査、立野専門普及指導員) 右が振興局農務課 原農業経営係長


 「鹿も地元の食材!?」と思われるでしょうが、北海道では全道的に野生のエゾシカが増加し、農作物への被害が大きくなっているのが現状です。
エゾシカ駆除の取り組みとともに、活用についても、各地で進んで来ています。


 この日出品された鹿肉ハンバーグは、グループネットワーク会員の提供とのことで、"男組"は「オレたち焼くだけ...!(^^)!」と言いながらも、慣れた手つきで(単身赴任生活の成果!?)鮮やかに、焼いて提供→説明して焼いて...と、見事なさばきっぷりでした。



ハンバーグを焼きながらトマトソースの説明(3人、息が合ってます~手の動きが一緒!)


 その鹿肉ハンバーグは、鹿肉の臭みを消し、しかしながら、豚肉でも牛肉でも味わえない独特の風味をいかし...と、なかなかの一品! 添えたソースも地元産トマトをベースに手作りのオリジナルソースで、参加者にとても好評でした。
 日ごろ手にしている水稲や畑作物をフライ返しに持ち替えて、農村女性グループネットワークとともに奮闘した、普及指導員達でした(*^_^*)


▼檜山農業改良普及センターのホームページにも掲載しています

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

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