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◆2012年12月27日

北海道
田所由理恵

女性農業者、がんばる!! <前編>

2012.12.27

~檜山の郷土食を伝えるお母さんたち~


 12月14日、乙部町民会館において「檜山農村女性フォーラム」が開催されました。
 檜山農村女性グループネットワークと北海道檜山振興局が主催するこのフォーラムは、今年度のテーマを「檜山の素材で味(あじ)興(おこ)し~食育でつなぐ未来の食卓~」とし、ネットワーク会員、各町、JA、振興局、普及センター等83名が参加しました。


 第Ⅰ部の試食交流会では、檜山南部の女性グループ(9グループ)が、地元の食材を使った地域に伝わる伝統食や自慢の加工品等を持ち寄りました。
 昔ながらの郷土食や工夫を凝らした加工品など、ざっと数えて20品目以上(漬け物は種類が多すぎて...)。かぼちゃしるこ、おはぎ、ふきんこもち、塩おでん、きんぴらごぼう、etc... 料理名だけでは伝わらないでしょうが、各料理に使われている地元の食材や作り・伝えるお母さんたちの微妙なさじ加減により、何とも言えないふるさと檜山の味が勢揃いしました。

 出品した皆さんは、試食をすすめながら、素材やこだわりを紹介したり、レシピ交換をしたり...。
あらためて、檜山の豊富な食材を五感で確認することができました。


  
出品者と会話をしながらのバイキング方式で、試食が進みます


  
テーブルいっぱいに並んだ数々の伝統食


 ここで1品、当日に出品された檜山の郷土食をご紹介!


blog_tadokoro2-6.jpg
その名も「ふきんこもち」です。


  「ふきんこもち」は、生のジャガイモをおろし金で粗くおろしてふきんでしぼり、しぼり汁の底に溜まったデンプンとしぼりかすを混ぜて団子状にしたもので、農村地域の日常食としてよく食べられていました。檜山はばれいしょの産地で、地域を代表する郷土食のひとつです!


作り方や食べ方は、こちらをご覧下さい(檜山振興局農務課のホームページ)


 第Ⅱ部では、加工品開発や加工品の賞味期限設定に関する講演会を行いました。
メモをとったり、うなずいたりしながら聞く参加者のみなさんから、今後どのような"檜山の素材で味興し"が生まれるのか楽しみです!



座学の講演会ではみなさんの目が真剣!

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

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