全国初"野生型エノキタケ"の実証栽培、開始
2012.12.19
富山県内のキノコ生産は主にシイタケ、ナメコ、エノキタケですが、他県での大量生産や外国産の安価なキノコ流通により、県産キノコの価格低下が懸念されています。
このため、既存キノコと差別化した"新食用キノコ"の開発が急務でしたが、県森林研究所では、立山町吉峰で採種・分離された菌株(野生型エノキタケ)の栽培技術を確立しました。
通常のエノキタケと野生型エノキタケを比べてみると、大きさが全然違います
そこで、この技術を農家に勧めています。目的は①冬期は使用しない水稲育苗室で活用する ②冬場の労力活用です。
今回、農事組合法人Iに働きかけ、実証栽培を開始することになりました。
コンテナに入れて、育苗室で栽培。
最適気温は10~15℃、だから、冬場がいいのです。
野生型エノキタケは、市販エノキタケに比べて香り高く、シャキシャキ感に優れています。
今後、農業経営の収益作物として期待されます。農業と林業の連携した新しい取り組みです。