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◆2012年12月19日

富山県
柳瀬美智代

全国初"野生型エノキタケ"の実証栽培、開始

2012.12.19

 富山県内のキノコ生産は主にシイタケ、ナメコ、エノキタケですが、他県での大量生産や外国産の安価なキノコ流通により、県産キノコの価格低下が懸念されています。
 このため、既存キノコと差別化した"新食用キノコ"の開発が急務でしたが、県森林研究所では、立山町吉峰で採種・分離された菌株(野生型エノキタケ)の栽培技術を確立しました。



技術を農家に紹介する森林研究所職員
 

  
通常のエノキタケと野生型エノキタケを比べてみると、大きさが全然違います


 そこで、この技術を農家に勧めています。目的は①冬期は使用しない水稲育苗室で活用する ②冬場の労力活用です。
 今回、農事組合法人Iに働きかけ、実証栽培を開始することになりました。



エノキタケを搬入し、袋を開く農家



コンテナに入れて、育苗室で栽培。
最適気温は10~15℃、だから、冬場がいいのです。


 野生型エノキタケは、市販エノキタケに比べて香り高く、シャキシャキ感に優れています。
今後、農業経営の収益作物として期待されます。農業と林業の連携した新しい取り組みです。


調理しました。バターしょうゆ炒め
黒くなり見映えは悪いけど、ポリフェノールが多く、老化防止につながるそうです

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

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