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◆2012年10月

長野県
平谷敏彦

キクの母株伏せ込み講習会が開かれました

2012.10.29

 近くの山の紅葉前線も降りてきて、今週は北アルプスが初冠雪するなど、ここ信州もそろそろ晩秋の粧いを呈してきました。
 こうした中、去る10月26日、キクの母株伏せ込み講習会が開催されました。

 来年用の挿し補を採るために、今年切り花した株をハウスに伏せ込む、キク栽培にとっては重要な作業です。当日は県営農センターの職員と普及センターが講師となり、具体的な方法を実演も交えて行いました。



熱心に説明を聞く参加者


  
左 :母株を分割します
右 :伏せ込み方法をベテラン農家が実演


 長年キク栽培に取り組んでいる農家には、当たり前の技術ですが、もう一度基本技術を再確認してもらうため、毎年この時期に開催されています。農家同士でアドバイスしあうようすもほほえましい感じがしました。

 またこの地域では、秋のうちに根が出た芽を定植し、翌春芽が出たところで台刈りして、本数整理をせず、お盆の花束用として出荷する省力栽培も徐々に増えてきています。

平谷敏彦

25年4月から諏訪農業改良普及センター勤務、20年ぶりに戻ってきた職場です。慣れない次長職で事務に追われる毎日ですが、花の現場に出ると元気をもらえます。

富山県
柳瀬美智代

そばについて、語り合う

2012.10.15

 そば講演会を開催、普及指導員、農家、実需者(そば屋)、研究員4名を講師に、そばの推進について語りました。
 そばは、国の戦略作物の1つに位置づけられており、全国的に増加しています。富山県内でも、8月のお盆明けに種まきされたそばが、9月に入ってから白い花をつけ、あちこちで通りかかる人々の目を楽しませています。
 そばが増えても実需が扱えない、というミスマッチを解消するため、農家、そば屋、製粉業者と意見交換をおこないました。


  
左 :私も講師でした
前座です。そばをめぐる情勢について話しました
右 :そば屋の社長
話がうまい! 「東京でのアンケート結果。そばの産地と言えば・・・信州が1番、長野が2番らしい。1番、2番、一緒じゃないか!」って


  
左 :現地研修会場のダッタンそば圃場
ダッタンそばは、ルチンが豊富に含まれています。体にいいけど、栽培は難しい。
粒が小さいから、コンバインではもれてしまい、刈取りできないのでは? とみんなで悩んでいました
右 :そばの刈り取り適期を説明する手塚先生(九州沖縄研究センター)
そばは、黒化率80%が適期。品質、収量面で一番です


 そばに含まれるルチンは機能性成分。ポリフェノールの一種で、血管を強くし、血圧を安定化させる作用があります。身近な県内産のそばを食べ、みんなが健康になればと願っています。

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

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