普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2012年9月

岩手県
吉田 泰

ほうれんそうの安定出荷に向けた検討会を開催

2012.09.27

みなさん、こんにちは! 
今回は県内ほうれんそう産地の安定生産に向けて開催した検討会のようすをご紹介します。

検討会は、ほうれんそうの県内各産地が情報を共有し、課題に対して全県で一体的に取り組む事を目的に生産者、JA担当者、普及員を対象に年数回開催しています。

今回は始めに八幡平地域の省力化に向けた取り組みとして、JAで設置している調製施設を視察しました(写真1)。各産地とも個人ごとに調製(選別、下葉除去、計量、袋詰め)している場合が多いのですが、非常に多くの作業時間がかかります。調製施設を利用することによって作業を軽減できるため、参加者は興味深く見学していました。



写真1 調製施設のようす:
調製施設を利用することで、作業を軽減することができ、空いた時間を栽培管理や面積拡大にあてることができます


次に、施設を実際に利用している生産者のほ場を視察しました。空いた時間を病害対策にあてているため、管理が行き届いており、見事なほうれんそうが育っていました(写真2)



写真2 ほ場のようす:
夏は病気の発生などにより生育不良となりやすいのですが、空いた時間を防除にあてたことで、生育不良の株はほとんど見られませんでした


その後、室内で主に夏場の安定生産に向けた取組について情報交換を行い、当センターからは、夏期に問題となる品質低下の防止に向け、原因の整理や収穫、調製時の意識向上に向けた取組状況について紹介しました。


今年の夏はここ数年と同様に高温が続きましたが、例年よりも品質の低下が少なく、取組みの効果が徐々に出てきたと感じています。

今後も各産地と協力して、高品質安定生産に向けて取組んでいく予定です!

吉田 泰

岩手県中央農業改良普及センター軽米普及サブセンターで葉菜類の担当をしています(岩手県の県北にあります)。県内の葉菜類産地を対象として、安定生産に向けた課題解決を図っています。

長野県
平谷敏彦

トルコギキョウの視察に行ってきました

2012.09.12

 以前にも紹介しましたが、塩尻市の考える農業塾花き部門(名前は大げさですが中身は学習グループです)のみなさんと、隣の普及センターの管轄である、木曽のトルコギキョウ栽培農家を訪問しました。



見事な出来のトルコギキョウ


 私自身は専門技術員時代からのお付き合いで、その頃から大変品質の高いものを栽培されている方で、今年の出来も期待に違わぬすばらしいものでした。訪問した塩尻の農家のみなさんも、生育の揃いの良さ、ボリューム、花色など、その品質の高さに驚いたようすで、盛んにメモを取ったり質問したりしていました。


  
左 :管理方法を熱心に質問 / 右 :熱心にメモを取る参加者


 日頃、われわれ普及指導員からのアドバイスや仲間内だけの相談では得られない刺激を受け、今後の栽培管理に生かしてもらえる、有意義な視察研修だったと思います。

 塩尻市のトルコギキョウも抑制作型が出荷期を迎え、需要期であるお彼岸に向け、徐々に出荷量が増えていく予定です。

平谷敏彦

25年4月から諏訪農業改良普及センター勤務、20年ぶりに戻ってきた職場です。慣れない次長職で事務に追われる毎日ですが、花の現場に出ると元気をもらえます。

富山県
柳瀬美智代

暑い時期に、ハスモン注意!

2012.09. 7

 管内では、8月中旬から下旬を中心にそばが播種されました。早い圃場場では、花が咲いてきています。
 この日は、関係機関でそばの苗立ち調査を行いました。
 苗立ちは、播種時期の圃場場の乾き具合、播種前後の排水対策で決まります。
 今年は、播種後に無降雨状態が続き、苗立ちは良好ですが、高温傾向は9月に入っても続いています。このため虫の発生が見られ、ハスモンヨトウの被害がありました。ハスモンヨトウは、一晩でそばを食い尽くす怖い虫です。せっかくのそばが壊滅しないために、早めの防除をお願いしました。
 まだまだ残暑が続き、虫が発生しやすい条件です。そばは生育期間が短いのですが、気を抜かずに管理していきたいと思います。



苗立ち調査
そばの収量は、苗立ち状態で8割が決まります。



フェロモントラップの設置
この誘引剤は、雄成虫を誘殺し、雌成虫の産卵を減少させるため、被害の発生防止に有効です。
赤い旗は目印です。取り替える時にわかりやすいですね。



農家にハスモンヨトウの被害を説明する普及指導員
実際に見ると、防除の必要性をわかってもらえます。


  
丸印が、ハスモンヨトウです(左写真)
結構、食い尽くされていました。

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

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