ほうれんそうの安定出荷に向けた検討会を開催
2012.09.27
みなさん、こんにちは!
今回は県内ほうれんそう産地の安定生産に向けて開催した検討会のようすをご紹介します。
検討会は、ほうれんそうの県内各産地が情報を共有し、課題に対して全県で一体的に取り組む事を目的に生産者、JA担当者、普及員を対象に年数回開催しています。
今回は始めに八幡平地域の省力化に向けた取り組みとして、JAで設置している調製施設を視察しました(写真1)。各産地とも個人ごとに調製(選別、下葉除去、計量、袋詰め)している場合が多いのですが、非常に多くの作業時間がかかります。調製施設を利用することによって作業を軽減できるため、参加者は興味深く見学していました。
写真1 調製施設のようす:
調製施設を利用することで、作業を軽減することができ、空いた時間を栽培管理や面積拡大にあてることができます
次に、施設を実際に利用している生産者のほ場を視察しました。空いた時間を病害対策にあてているため、管理が行き届いており、見事なほうれんそうが育っていました(写真2)。
写真2 ほ場のようす:
夏は病気の発生などにより生育不良となりやすいのですが、空いた時間を防除にあてたことで、生育不良の株はほとんど見られませんでした
その後、室内で主に夏場の安定生産に向けた取組について情報交換を行い、当センターからは、夏期に問題となる品質低下の防止に向け、原因の整理や収穫、調製時の意識向上に向けた取組状況について紹介しました。
今年の夏はここ数年と同様に高温が続きましたが、例年よりも品質の低下が少なく、取組みの効果が徐々に出てきたと感じています。
今後も各産地と協力して、高品質安定生産に向けて取組んでいく予定です!