岩手県北沿岸地域におけるねぎ栽培の取組み
2012.08.30
みなさんこんにちは! 岩手県も30度を越える暑さが続いています。
さて、今回は久慈地域で行っている、ねぎ栽培支援の取組みについてご紹介します。
久慈地域は岩手県の北部沿岸に位置しており(図1)、「やませ」が吹く(写真1)などの夏期冷涼な気候を活かして、ほうれんそうが盛んに栽培されており、県内主要産地の一つとなっています。
左(図1) :久慈地域の位置
右(写真1) 「やませ」のようす :冷たい濃霧の風が海から内陸へ吹きます。やませが吹くと夏でも気温が一気に下がります
一方、地域では、ほうれんそうを補完する新たな品目を模索しており、ここ数年はねぎに取組んでいます。
しかし、県北沿岸におけるねぎの栽培は、まだ技術確立されていないことから、久慈農業改良普及センターと当センターが一緒に実証圃を設置して、技術の確立を目指しています。
今回は、実証圃場の生産者と生育状況を見ながら、主に病害対策について、今後散布する薬剤や時期を確認しました。
やませが吹くと葉がぬれるため病気にかかりやすく、そのために昨年は思うような収量が取れませんでしたが、今年は昨年の反省をもとに防除が行われ、おおむね順調な生育になっていました。
左 :この日もやませが吹いていました
右 :病害対策について打ち合わせ
今後も栽培管理を確認しながら、地域での普及に向け、栽培技術の確立につなげていく予定です。