雑草の観察
2011.07.26
2011.07.26
2011.07.19
ついに先日、大きく育った藍の収穫が始まりました!
右 :大きく育った藍。待ちに待った収穫適期です!
一般的な乾燥葉藍調整のようすは次回紹介するとして、今回は蓼(たで)藍では比較的珍しい、沈殿藍(ちんでんあい)制作についてのリポートです。
沈殿藍とは、藍の葉に含まれている色素を水に溶かし出して凝集したもの。泥状のものは泥藍(どろあい)と呼ばれることもあります。染色に用いる場合は、沈殿藍を溶かしたアルカリ溶液にさまざまな養分を加えて発酵させ、染色液を作ります。
徳島県では、乾燥葉を発酵させて堆肥状にした「すくも」を染料として生産するのが主流ですが、実は沈殿藍の方が藍の利用法としてはメジャーで、世界的に広く行われています。
前回で県南のグループは「すくも」のための乾燥葉藍作りだけではなく、「沈殿藍」生産にもチャレンジするとお伝えしましたが、今回、少量ですが試作することに成功しました。
一般に行われている沈殿法を多少アレンジした方法で作ったのですが、非常に高品質な沈殿藍が採れました!
今後は徐々にスケールアップして、商品化に繋げる予定です!
左 :刈り取ったばかりの藍の葉を水槽に漬け込みます。この時点ではフレッシュな香り
右 :3日後、水はなんと蛍光グリーンぽい色に変化します。臭いは・・・まるでドブ! 化学的には水溶性のインジカン、もしくはインドキシルが溶け出している状態です。目指す色素「インディゴ」は、インドキシル2分子が酸化的結合することによって生成します
左 :ドブ臭のする液体を濾過して、激しく空気を送り込みながら消石灰を加えていきます。この作業によって、インドキシルはインディゴに変化します
右 :少しずつ液がブルーに変化、感動的な瞬間です! 不思議なことに、ドブ臭もなくなり、良い香り? がします。例えるなら・・・藍の香り?(笑)
左 :しばらく静置しておくと、色素が底に溜まります。そっと上澄みを流してゆくと、濃紺の液体が残ります
右 :残った液体を濾過すると、絵の具のように滑らかな沈殿藍が現れます。苦労が報われる瞬間です。この沈殿藍は乾燥しても白っぽくならない非常に高品質なものでした。目指すは大量生産!
2011.07.14
富山県の主要品種、コシヒカリの穂肥施用の時期となりました。コシヒカリは倒伏しやすい品種なので、穂肥施用がポイントです。
5月15日田植のコシヒカリで、幼穂形成期は7月12日となりました。第1回目穂肥は、約1週間後、幼穂長が1.5cmになってから、チッソ成分で1.5kg施用します。
真ん中の黒い帽子をかぶり、草丈を測るのが私。
草丈は、やや長めですね。
現地を回ってから、講評します。
「穂肥は、幼穂長、草丈、葉色などを勘案して施用しましょう」
女性も多数参加して、熱心にメモしています。
この時期は、現地にでることが多いので、事務所は空っぽになります。
おいしいコシヒカリを安定的に生産するため、農家と普及指導員が一丸となって、取り組んでいます。
2011.07. 5
管内の農事組合法人が、6次産業化法人に認定されました。
この6次産業化法人とは、六次産業化法の施行(23年3月1日)に基づき、申請された「総合事業化計画」について、国が認定しています。
本法律施行後、初めての認定が5月31日にあり、富山県では、6経営体が県内初の認定となりました。
(農)I は、6集落を経営基盤として、水稲45ha、大豆20ha、野菜6haを栽培しています。
自家生産コシヒカリを用いたこだわり味噌の生産、販売に取り組むこととしています。
定番味噌の他、柚子みそ、ニンニク味噌も商品化する予定です。
地元への宅配販売や立山黒部アルペンルートの通り道という立地条件を生かし、観光客をターゲットに売り込んでいきたいと意気込んでいます。
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