普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2010年9月

広島県
延安清香

稲の採種ほ審査が終了しました

2010.09.28

 稲の種籾は、「主要農作物種子法」で、

「主要農作物(稲・麦・大豆等)の優良な種子の生産及び普及を促進するため、種子の生産についてほ場審査その他の措置を行うこと」  と定められています。

 そのため、主要農産物を生産している地域の普及指導員は審査員となり、主要生産物生産ほ場において、栽培中の農作物の出穂、穂ぞろい、成熟状況等について審査したり、発芽試験を行ったりします。


 私が担当している安芸高田市は、10品種、約47haの種籾を栽培しています。
審査は7月中旬から8月下旬まで、炎天下で行われます。今年は特に暑かったです!


  
左 :暑い中の作業でした / 右 :大豆の発芽試験の様子です


 農協の営農指導員と栽培農家の立会いのもと、突然変異株や病害虫に侵された株を抜き取ったり、雑草が生えていたら農家に抜き取ってもらうよう、指示させていただきます。
 当事務所管内では、稲の他に麦と大豆の採種ほもあります。良質の種子生産には欠かせない仕事です。


(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)

延安清香

広島県西部農業技術指導所芸北地域チームで、野菜と集落農場型農業生産法人の育成・支援を担当しています。普及員暦12年(途中3度の育児休業あり)。その間生活、情報と担当してきましたので、幅広い支援が出来る普及員を目指しています。

徳島県
吉原 均

藍・女性グループ染色体験

2010.09.22

 今回も「海部の藍(あまべのあい)」関連です。
 先日、地元女性グループの役員会が行われ、そこで交流イベントとして「藍の生葉染め」を指導することになりました。新鮮な藍の葉と水だけで絹やウールを美しく染められる、とってもエコな染色方法です。

 ちなみに、普通の藍染め(発酵建て)でよく染まる木綿や麻は、うまく染まりません。「普通の藍染め」も「生葉染め」も、どちらも青色色素インディゴを作り出しますが、そこにいたる反応経路がまったく違います。
 生葉染めの場合は、極性を持ったインディゴの前駆物質を利用するため、同じく極性を持つ絹やウールなどがよく染まるのです。もちろん私は染色家ではありませんが、藍に関わっていると、いつの間にか色々なスキルが身に付いてしまい、染色にも詳しくなってしまうのです(笑)!


 しかし、肝心の藍は収穫適期を過ぎて、少し開花が始まっていました。藍は開花すると色素含量が低下するといわれているため、うまく染まるかどうか不安でした。。
 そこで、当日は、開花していない茎の先端部分を中心に収穫したものを使いました。これは先端部分ほど色素含有率が高いので、少しでも良質の葉を集めようという工夫です。


  +
左 :収穫を終えた畑は草ボーボー。良質の先端付近の葉を集めました
右 :染色の前に私から簡単なレクチャー。みなさん熱心に聞いていただきました


 さて、まず藍に関する情報提供+染色に関する簡単な説明を行い、いざ染色! ワイワイとにぎやかに作業は進みました。
 みなさん「普通の藍染め」は経験されていましたが、「生葉染め」は初体験。美しく染め上がった布に歓声を上げておられました。うーん、女性グループならではの光景。男性相手だったら染色体験イベントはここまでウケないでしょうね・・・。


  
左 :葉と茎を分けます。そのあとミキサーに入れ、水を加えて細かく砕きます
右 :洗濯ネットなどで液を濾して、その中に絹のスカーフを付けて10分程度ゆっくり動かします。ちなみに生葉染めは普通の藍染めとは染色の反応経路が違います。こちらをご参照下さい。


  
左 :きれいに水洗いし、乾燥させます。水洗い中に葉の緑味が抜け、鮮やかな青が現れます
右 :この発色!普通の藍染めでは出ない、生葉染めならではの美しい青です。堅牢度も抜群のエコ染色完成!


 みなさん気に入ってくれたようで、「来年もやりましょう!」と盛り上がっていました。
 みなさんも「藍の生葉染め」いかがですか?簡単ですよ。


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吉原 均

徳島県美波農業支援センターの吉原均です。野菜・作物担当で「きゅうり」、「いちご」、「水稲」、「藍」を担当しています。

富山県
柳瀬美智代

猛暑に勝つ!

2010.09.17

はじめまして、富山県の柳瀬といいます。
地域担当で水稲、大麦、大豆の技術改善と組織化など地域のコーディネート役を担っています。
ブログは初めてです。思いつきしか書けませんが、よろしくお願いします。


今日は、新規就農者に刈取適期の指導です。
資料は、刈り取りの目安となる出穂後の積算気温についてです。



まじめに指導している私の服装に注目してください。猛暑対応の服装です。
この帽子、腕抜き、首のタオル(保冷剤入り)・・・


帽子と腕抜きは通販で購入した、農作業用帽子で遮光率99%です。
首に巻くタオルには、保冷剤を3~4つ入れます。
保冷剤は、1時間ぐらいで溶けてしまうのですが、1時間だけでも首を冷やすのは、重要なポイントです。
保冷剤はわざわざ、買わなくてもさしみなどに入れてあるもので十分です。


  


普及指導員は、日中の暑い時間帯に、ほ場に出なければなりません。
8月の出穂時期に調査していると、倒れそうになります。
今年のスーパー猛暑は本当に暑かったですよね~。
いかに、ばてないようにするか?
仕事も大事、体調管理はもっと大事です。


あと、日焼けもしないように・・・ 女性普及員の大事な心がけです(^^♪


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柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

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