普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2010年7月

山形県
深瀬庸之

小学生たちが県花「紅花」の収穫

2010.07.28

 東根市六田地区にある紅花畑では、見ごろを迎えた紅花が、ところ狭しと咲き誇っていました。このところの高温の影響もあり、収穫適期は予定よりも1週間早くなったということです。


 この日は、東根市立東根中部小学校の4年生が収穫に来ていました。
 実はこの紅花は、児童たちが「紅花栽培体験学習」として播種したものです。紅花の根元のラベルには、播種した児童の氏名が書かれています。
 各自それぞれの位置につき、「風に揺らぐ紅花 六田宿」の関係者や引率の先生から指導を受けながら、さあ! 摘み取りの始まりです。


  
左 :見頃を迎えた紅花 / 右 :私の紅花はどこ? 


 さて、「まゆはきを 俤(おもかげ)にして 紅粉(べに)の花」は、松尾芭蕉が奥の細道の道中、山寺立石寺への途中に詠まれた有名な句です。また、県内で同じ紅花を詠んだ句として、「行く末は 誰が肌ふれん 紅の花」が知られています。


 紅花は江戸時代本県の特産物として最上川から日本海を経て京に運ばれ、高価な京紅の原料となっていました。
 紅花を摘むのは貧しい娘たちで、紅花のとげの痛みに耐えながら摘んでいたことでしょう。「一生使うことがないかも知れない高価な紅を、どのような女性(ひと)がつけるのだろうか、自分もいつかつけてみたい」などと思い描きながら、辛い作業に耐えていたんだろうなと、はるか昔の花摘み娘たちに思いをめぐらせた次第です。

 現代の子(娘)たちは、何を思いながら紅花を摘んだのでしょう。ドライフラワー用に根元から鋏で切っていましたが・・・。

  
左 :今年のできはいかが? / 右 :とにかく暑い! 日でした 


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深瀬庸之

山形県村山総合支庁産業経済部北村山農業技術普及課で、おもに、畜産全般と大石田町の地域づくりを担当しています。管内は、総称「山形牛」の大きな産地で、高級和牛生産の支援に加え、繁殖牛の増頭支援に取り組んでいるところです。また、明日の地域づくりについて、農用地利用改善団体や、集落営農組織の方々と共に悩みながら、今後の方向性等を検討しています。

千葉県
平野堅一

指導農業士会とセミナー生で合同研修会を開催

2010.07.26

 平成22年7月13日(火)、香取郡市指導農業士会主催の経営体育成セミナー(就農して1~3年目の農業後継者を中心とした学習集団)と合同で、農家会議(研修会)を開催しました。

 指導農業士20名、セミナー生18名、関係機関他9名の総勢47名の参加があり、米を中心とした特定農業法人と、産直販売を主体とした野菜経営を視察し、生産だけでなく販売するための工夫を研修しました。


  
左 :産直を主体とした野菜経営を視察 / 右 :特定農業法人ライスセンターを視察


 現地視察終了後には意見交換会を開催し、息子には照れくさくて言えない農業観を熱く語る指導農業士や、直売の相談をするセミナー生などにより、活発な情報交換が行われました。



意見交換会のようす


 指導農業士会からは「このような会こそ、地域農業の振興につながる。定期的に開催していこう」という意見が出ました。

 香取農林振興センターでは、指導農業士会と青年農業者の交流を促すため、視察研修会や意見交換会を開催し、地域の担い手育成を図っていきます。


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平野堅一

千葉県香取農林振興センター地域振興部改良普及課北部グループの平野堅一です。さといも「ちば丸」や食用かんしょ、イチゴを主とした野菜担当をしています。

広島県
延安清香

畦畔管理省力化現地研修会を開催しました

2010.07.22

 中山間地域の水田は法面が大きく、畦畔の草刈は重労働で、危険を伴う作業です。
 シバザクラや芝の一種であるセンチピードグラスを植え、草刈の作業を減らす方法がさまざまな場所で行われています。数年前から、センチピードグラスの苗を直接畦畔に植える方法を集落法人などに紹介してきましたが、植え付け作業も大変です。

 しかし、直接種を吹き付ける方法があり、省力化になるということで、その方法・効果を農業者の方に直接見てもらうため、二日間二会場で現地研修会を開催しました。研修会には、関係者含め約百人が参加。関心の深さがうかがえます。


  
左 :研修会が始まると雨が止みました / 右 :参加者は興味津々です


 まず普及指導員が、吹き付け前の作業内容を説明し、業者による実演作業が行われました。
吹き付け作業はあっという間に終了。センチピードグラスがきれいに畦畔を覆ってくれることに期待しています。


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延安清香

広島県西部農業技術指導所芸北地域チームで、野菜と集落農場型農業生産法人の育成・支援を担当しています。普及員暦12年(途中3度の育児休業あり)。その間生活、情報と担当してきましたので、幅広い支援が出来る普及員を目指しています。

神奈川県
北見 丘

ナシ現地検討会が開催されました

2010.07.21

 7月9日に神奈川県果樹組合連合会主催のナシ現地研究会が開催され、県内各地から約140名の参加者が集まりました。


 午前中は農業技術センター果樹圃場および秦野市と伊勢原市のナシ圃場各1園を視察しました。
 農業技術センターでは、特許出願中の新技術である‘ジョイント仕立て’と、新しく育成した‘香麗(こうれい)’と‘なつみず’の生育状況を見ました。現地2園では、改植方法や樹勢強化方法等の状況について視察しました。


  
左 :‘ジョイント仕立て’は、樹の主枝を全てつなげる仕立てです。側枝管理のみとなるので、作業が単純化し省力化が可能です
右 :‘ジョイント仕立て’を見る参加者


  
左 :第1園(秦野) 補植にジョイント技術を使っています
右 :第2園(伊勢原) 計画密植の間伐樹を改植時に活かし、常に棚面を埋めています


 午後は伊勢原市農協本所において、視察園主を中心に改植方法、樹勢強化、病害虫対策等の栽培方法についての意見交換の他、県内では先行して始めている秦野市でのGAPの取組み、農業技術センター育成品種をはじめとした、最近話題の品種についての検討を行いました。



「研究会」 活発な意見交換が行われました


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北見 丘

神奈川県農業技術センター普及指導部果樹花き課の北見 丘(たかし)です。主に全県を範囲とする果樹組織の担当をしています。

沖縄県
照屋清仁

農業経営講座を開催しました

2010.07.16

普及センターでは、農業簿記を学びたい農家を対象に農業経営講座を開催しています。私も経営担当と一緒に、新規就農者と青年農業者の指導を行っています。


講座の内容は、農業簿記ソフトのソリマチを使った簿記記帳です。私は日商簿記3級をもっていますが、農業簿記ソフトのソリマチを使うのは初めてなので、農家さんと一緒に勉強しながらの指導です。

複式簿記を行うことで青色申告もできますし、経営の現状を把握し、経営改善に役立てることができます。
「青色申告はするけれど、経営分析まではしていない」という農家も多いようですので、簿記を学んで経営改善まで!! という気持ちで取り組んでほしいと思います。

新規就農者や青年農業者は、経営がまだ安定しておらず、これからという人が多いため、全員が安定した農業経営をしていけるよう、今後もこのような講座を開催して、支援を行っていきます。


指導をしているうちに講座が終わってしまったので、今回の写真は1枚だけになってしまいました。
次は見ても楽しめるよう、写真をたくさん載せますので、楽しみにしていて下さい。

照屋清仁

沖縄県中部農業改良普及センターで新規就農、青年農業者を担当している照屋清仁です。新規就農者や青年農業者が安心して農業を続けられるように支援を行っていきたいです。

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