普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2010年5月

沖縄県
照屋清仁

農業の希望の星たち

2010.05.28

沖縄では梅雨入りし、雨が降る日が多くなってきました。
今日も朝は大雨だったのですが、午後になると、あの大雨はどこに・・・と思うほどの快晴です。
日ごろから感じるのですが、沖縄の天気は読めません。


さて、私が担当している、沖縄県中部地区農業青年クラブ連絡協議会の定期総会が、去る5月15日に開催されました。
現在青年クラブには、3市町から10名が加入しています。
中部地区管内は10市町村あるので、会員数がちょっと少ないかなとも思いますが、活動はとても活発で、他の地区にも負けていません。

担い手不足が深刻な状況である今、青年農業者がこのように元気に農業や会活動をしている姿を見ると、なんだかうれしい気持ちになります。


  


話を元に戻します。
今年は役員改正があり、会長・副会長・書記会計が一新されました。

新会長はこれまでの活動に加えて、青年が農業に魅力を感じてもらえるような活動を、もっと行いたいと考えているので、今年はおもしろい取り組みができそうです。
さまざまな取り組みを通じて、青年農業者が農業青年クラブに魅力を感じてくれれば、自然に会員も増えるのでは!! と期待しています。
青年クラブの活動内容については、今後も紹介していきたいと思います。

照屋清仁

沖縄県中部農業改良普及センターで新規就農、青年農業者を担当している照屋清仁です。新規就農者や青年農業者が安心して農業を続けられるように支援を行っていきたいです。

千葉県
平野堅一

加工用ホウレンソウの収穫方法の省力化

2010.05.24

 今回は、大須賀尚武上席普及指導員の、加工用ホウレンソウにおける生産コスト低減に向けた活動をご紹介します。

 平成22年5月18日(火)、生産者や冷凍加工場の担当者、農機具メーカー等32名が参加し、千葉県多古町において、新しく開発された加工用葉菜収穫機の実演会を開催しました。


  
左 :大須賀上席普及指導員です / 右 :収穫機械の実演会の様子①


  
左 :収穫機械の実演会の様子② / 右 :収穫されたホウレンソウです
 

 収穫機は、人による収穫作業の10倍と作業効率が高いため、生産者の関心も非常に高いものでした。
また、収穫されたホウレンソウの品質は良好でしたが、手作業と違い、雑草等の異物を選別しないで収穫するため、雑草の発生を抑制するためのマルチ栽培の導入や、収穫後の調製作業をどのように行なうか等の課題も確認することができました。

 農林振興センターでは、課題解決に向けた支援を行ない、需要の増加している加工用野菜の産地拡大に向けた取り組みを推進していきます。

平野堅一

千葉県香取農林振興センター地域振興部改良普及課北部グループの平野堅一です。さといも「ちば丸」や食用かんしょ、イチゴを主とした野菜担当をしています。

神奈川県
北見 丘

みかんの着花調査

2010.05.17

 はじめまして、神奈川県農業技術センター普及指導部の北見 丘(たかし)です。
全県範囲の果樹組織担当をしていますので、果樹の話題を中心に報告する予定です。よろしくお願いします。


 さて、今回はみかんの着花調査を紹介します。
 神奈川県の果樹は、ナシやブドウの直売経営が有名ですが、県西部を中心にみかんが栽培されており、市場出荷が行われています。
 みかんは、よく成った次の年はあまり成らないという隔年結果性が強く、市場出荷量も1年おきに増減しているというのが実態です。多く成った年は価格が暴落しますので、生産量の見極めや摘果による生産量調整が重要です。

 これらの対策のひとつが、今回紹介する着花量調査です。
 今回は、全県の主要地点の状況把握を目的に、全農神奈川県本部担当者と、農業技術センター足柄地区事務所研究課の職員とで巡回調査をおこないました。


  
左 :調査の様子 /右 :小田原の園地から相模湾を望む 


     
左 :咲き始めの早生みかん
右 :ナギナタガヤも結構導入されています。もうじき枯れこんで土壌表面を覆って、雑草を生やさない役目をします


 今年は3月の後半から低温傾向で、かなり生育が遅れていましたが、5月上旬の好天で遅れを取り戻したため、平年並みの着花量、満開日ではないかと思われます。
 県内の主要地点を1日がかりで回るのですが、海沿いのみかん園の多くは眺めもよく、天候もさわやかで、気持ちのよい巡回となりました。

北見 丘

神奈川県農業技術センター普及指導部果樹花き課の北見 丘(たかし)です。主に全県を範囲とする果樹組織の担当をしています。

山形県
深瀬庸之

春の農作業事故防止啓発運動

2010.05.12

 痛ましい農作業事故は、依然として、毎年全国で発生しています。
 農業者の高齢化、農業機械の大型化や多様化が進む中で、「農業機械の転落・転倒事故」が死亡事故の原因の3分の1を占め、さらに70歳以上の農業者の割合が5割を超えています。
 県内の発生件数は減少しているものの、これと同様な傾向にあり、とくに、春の農繁期には、トラクターの転倒等を原因とした重大事故が発生しています。
 そこで、事故防止の啓発を促す統一的な運動を、今年も県内全域で実施することになりました。
 当管内の関係機関・団体は、県の農作業事故防止運動にあわせ、「北村山地区春の農作業事故防止運動」を展開します。


 実施主体は当農業技術普及課と、北村山地区農業機械士会です。
「水稲春季作業(耕起から田植え)等における農業機械の転落・転倒事故の防止」を啓発テーマに、4月10日から6月10日まで、広報巡回、事故防止啓発のぼりの設置などを行うことにしています。
 4月20日には出発式を行いました。関係者の決意と意識を新たに取り組んでいます。


  
左 :広報キャラバン隊出発式 / 右 :「農作業事故防止啓発のぼり」の伝達 


  
左 :「農作業事故防止啓発のぼり」を持つ各地区代表者 / 右 :「農作業安全」を呼びかけながら走る広報車 

深瀬庸之

山形県村山総合支庁産業経済部北村山農業技術普及課で、おもに、畜産全般と大石田町の地域づくりを担当しています。管内は、総称「山形牛」の大きな産地で、高級和牛生産の支援に加え、繁殖牛の増頭支援に取り組んでいるところです。また、明日の地域づくりについて、農用地利用改善団体や、集落営農組織の方々と共に悩みながら、今後の方向性等を検討しています。

徳島県
吉原 均

ウェル○めの舞台に転勤です

2010.05.10

 このたび転勤で、徳島県で最も南にある、美波(みなみ)農業支援センターに勤めることになりました。
 ここは朝の某連続ドラマの舞台になったところです。残念ながら、撮影も放送もすっかり終わっていますが・・・。
とにかく、今後もよろしくお願いいたします。


 新しい担当作物は「きゅうり」。管内では35戸、10haの規模で栽培しています。きゅうり栽培が始まってから60周年という、歴史のある産地です。
 今回ご紹介するのは、私が担当することになったキュウリ栽培での新しい取り組み、「スワルスキーカブリダニ」という天敵を使った害虫防除についてです。
 天敵と言えば、以前にも飛ばないテントウムシをご紹介しましたが、今度の職場でもやっぱり天敵と関係がある仕事・・・。よほど縁があるのでしょうかねぇ。
右 :今回の戦場はここ、キュウリのハウス。湿度がすごく高くて、まるでジャングルみたいです、暑い!


 さて、キュウリ栽培現場では、ミナミキイロアザミウマという手ごわい害虫に悩まされています。
 そこで導入したのが「スワルスキーカブリダニ」。ミナミキイロアザミウマなどの害虫を食べてくれます! なんだかワルそうな名前ですが、全然悪くありません。スワルスキー博士が発見したからこんな名前なんだそうです。ちょっと言いにくくて、農家の方に覚えてもらいにくいのがご愛敬。キュウリではあまり使用例がないそうなのですが、実用化に向けて、試験的に導入を進めているところです。


  
左 :憎き害虫、ミナミキイロアザミウマ。残念ながらスワルスキーは撮影できていません・・・。すみません
右 :調査中セルフ撮影。右手でカメラ持ってます


 現在、週1回、8カ所のハウスで調査を行っていますが、何せこのダニは小さい! しかも動きが速い! 目がすごく疲れます。
 しかしこのスワルスキーカブリダニを導入して害虫防除に成功しているハウスでは、例年行っている薬剤防除をほとんどしなくていい、という状態です。実施農家の方の中には「これはいい。楽だね!」といって下さる方もおられます。今後の成果が楽しみな状況です。

吉原 均

徳島県美波農業支援センターの吉原均です。野菜・作物担当で「きゅうり」、「いちご」、「水稲」、「藍」を担当しています。

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