普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2010年2月

徳島県
吉原 均

輝け!女性グループ

2010.02.19

 今回は、先日行われた、女性グループの交流会についての話題です。
 「輝く女性グループ活動事例交流会」と題されたこの会は、管内の各女性グループが取り組んでいる食育や特産品加工、産直などの活動を発表し、情報交換を行うことを目的に開催されました。私も裏方として参加しました。


 まず3つのグループから事例発表がありました。その後、徳島の食材にこだわるお弁当屋さん「デイズ・キッチン」を経営している森永才知さんの講演「これからの食と野菜の関係」があり、「皆さんが一生懸命つくった食材を、精一杯愛情込めて料理します!」と、力強いメッセージをいただきました。


  
 
左 :事例発表。みなさん上手にお話しされます。日頃の活動がよく分かりました
右 :デイズ・キッチン代表の森永才知先生。地域食材へのこだわりと、愛情が伝わる講演内容でした


  
左 :飯泉知事登場!モテモテです
右 :熱心に試食&意見交換される知事。おいしそーに召し上がりますネ


 最後に「わたしの商品自慢合戦」と題した、特産物加工品の試食会が行われました。
 ここで会場にスペシャルゲスト、飯泉知事が登場! 各グループが自慢の加工品をアピールした後、いよいよ試食タ~イム。知事を囲んで終始、和やかムードで進行しました。飯泉知事はテーブルを回りながら、精力的に試食。みなさんと一緒に、熱心に意見交換&体重増加に勤しんでおられました。

 いつも思いますが、イベント系の仕事は楽しいですね。終わった後には何とも言えない充実感があります。

吉原 均

徳島県美波農業支援センターの吉原均です。野菜・作物担当で「きゅうり」、「いちご」、「水稲」、「藍」を担当しています。

広島県
延安清香

ブロッコリー研修会を開催しました

2010.02.18

 私が担当している安芸高田市は、県内生産量一位のブロッコリー産地です。また、市・JA・県が一体となってブロッコリー栽培を推進しています。


 この地域では5~6月頃(春作)と10~11月頃(秋作)の年2回収穫されています。もうすぐ春作の種まきが始まりますので、JA広島北部管内でブロッコリーを栽培している農家に対して研修会を開催しました。28名の農家が集まり、おいしいくて安全なブロッコリー生産のための技術確認と販売方法などの研修しました。


  


 私は、ブロッコリーなどのアブラナ科で問題となっている根こぶ病の対処方法、効果的な肥料の使い方について説明しました。根こぶ病はかびの一種で土の中で根こぶ病菌の胞子が発芽し、アブラナ科等の根に感染すると根にこぶを作り、作物が大きくならない病気です。一度発症してしまった株は防除方法がなく、さらに他の株に感染するのを防ぐため、抜き取らなければいけません。出来るだけ農薬を使わず根こぶ病を発症させないためには、水はけを良くし、土壌の改良をすることがポイントです。


 育児休業から復帰して久しぶりに大勢の前で説明しましたので、少々緊張しました。でもブロッコリーは私の大好きな野菜のひとつなのでつい力が入ってしまいました。
 春にはおいしいブロッコリーをお届け出来ると思います。ぜひ買って下さいね。

延安清香

広島県西部農業技術指導所芸北地域チームで、野菜と集落農場型農業生産法人の育成・支援を担当しています。普及員暦12年(途中3度の育児休業あり)。その間生活、情報と担当してきましたので、幅広い支援が出来る普及員を目指しています。

徳島県
吉原 均

“ウェル○め”よりもっと南で

2010.02. 4

 昨年1回目のネタが「藍」で、最後のネタも「藍」だったので、今年一回目もやっぱり「藍」でいきます!←開き直り


 さて、今回は当センターの管轄を飛び出して、海陽町(かいようちょう)へ出張してのお仕事です。海陽町は、某連続ドラマの舞台、美波町(みなみちょう)よりずっと南、徳島県の一番南の町です。そこで藍に関する講演をして欲しいという依頼を受けたのです。

 そもそも藍は、歴史的に見ても、県北の吉野川流域が産業の中心で、それは現在でも変わっていません。海陽町には特に藍との関わりはなかったと思うのですが・・・。なぜ私が呼ばれたのでしょうか?
 実は現在、地元の繊維関係メーカー、農業者などが連携して、藍を使った農商工連携の取り組みを模索しているからなのです。構想には、地元産の鶏糞堆肥を活用することも組み込まれていて、地域資源の利活用といったテーマにも沿った形となっています。実現すれば、新しい形の藍産業が展開されることになるでしょう。


 当日は、地元商工会館で、15人程を相手に1時間半ほどしゃべり続けましたが、最後まで熱心に聞き入っていただき、たいへん話しがいがありました。いつも思うのですが、藍の話って、農業関係者よりも商工関係者の方が熱心なんですよね~。
右 :講演の様子。声が枯れました


 さて、講演の後は、鶏糞堆肥の製造工場へ見学に行きました。
 まず始めに、原材料(鶏糞です)が積み上げてある倉庫に案内されました。倉庫の大扉が開けられると、見学者が一斉に涙を流します。鶏糞の山に大感激! ・・・ではなくて、あまりのアンモニア臭で、涙が止まらないのです。押し寄せる気体の圧力を、生まれて初めて体感! 写真を撮る余裕すらありませんでした・・・。
 その後は製造ラインにそって見せていただきましたが、完成品はそれほど臭いもなく、いい感じの堆肥になっていました。これで藍を栽培するとどうなるのか? この春から試作予定だそうです。

 海陽町における藍に関する取り組みが実現できるように、今後も微力ながら、協力させていただきたいです。


  
左 :堆肥製造ラインを見学しました。防護服ばっちりでしたが、やっぱり臭いが服に染みました・・・
右 :鶏糞堆肥完成品。臭いはかなりマイルドになっています。しかし原料段階の臭いのすごさと言ったら、もう! ・・・あの時流した涙は忘れません!

吉原 均

徳島県美波農業支援センターの吉原均です。野菜・作物担当で「きゅうり」、「いちご」、「水稲」、「藍」を担当しています。

山形県
深瀬庸之

「総称 山形牛」米国向け初出荷

2010.02. 1

 「総称 山形牛」が米国向けに輸出されることになり、生産者である(有)スカイファームおざきの大木沢農場(尾花沢市名木沢)にて、1月26日出発式が行われました。
 あいさつに立った尾崎勝代表取締役は、「現在肉用牛の価格は、不況の影響もあり低迷している。安全でおいしい山形牛を輸出することは、今後の販路拡大や宣伝効果が期待できる。何よりも、生産者の励みになると思う」と期待を寄せていました。


 出荷された肥育牛は、生後30カ月令、体重681kgの雌牛1頭です。米国への輸出認定を受けている、群馬県食肉卸売市場で解体された後、ロースやヒレの部分約60kgがロサンゼルスに向けて送られるとのことです。

 「総称 山形牛」は、平成13年8月までシンガポール、香港、台湾に輸出されていましたが、国内でBSEが発生したことにより中断していました。このたび、全国農業協同組合山形県本部が、山形肉牛協会の委託を受け、関係機関・団体と輸出に向けて協議を重ね、正式に輸出が許可されました。
今後の米国向け輸出は2カ月に1頭の見通しですが、富裕層の多いマカオに向けた輸出にも、本格的に取り組むとのことです。


 約9年ぶりに輸出が再開されることに際し、BSE発生直後から国内牛肉の販売が振るわず、肉用牛生産者や関係者の方々と、苦悩の日々を過ごしたことが思い出されます。苦難を乗り越えてきた生産者の方々を思うと、海外での高い評価と大きな宣伝効果、さらには販路拡大につながることを願ってやみません。
 

  
左 :出荷される肥育牛 / 右 :牛を見送る関係者

深瀬庸之

山形県村山総合支庁産業経済部北村山農業技術普及課で、おもに、畜産全般と大石田町の地域づくりを担当しています。管内は、総称「山形牛」の大きな産地で、高級和牛生産の支援に加え、繁殖牛の増頭支援に取り組んでいるところです。また、明日の地域づくりについて、農用地利用改善団体や、集落営農組織の方々と共に悩みながら、今後の方向性等を検討しています。

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