普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2009年6月

blog_hukyu_furuse_f.jpg 島根県
古瀬 太

高校生の牛を見る目はいかに?

2009.06.29

 乳牛も肉牛も、より良い牛乳やお肉を、より多く消費者の皆様にお届けできるように、外観でも能力の審査を行います。
 先日、高校生による外観の審査の競技が、畜産技術センターで行われました。

 ちなみに、私も審査員として参加しましたが、高校生たちの、真剣で熱心に競技している姿に感心しました。また、牛を見る技術の高さも、審査員がたじたじになるほどでした。


個人戦肉用牛審査  個人戦乳用牛審査
左 :個人戦肉用牛審査 / 右 :個人戦乳用牛審査


団体戦審査
団体戦審査


 畜産後継者の確保は、島根県の、ひいては日本の畜産界がますます発展し、消費者の皆さんにも、今まで以上に良質で安心、安全な牛乳やお肉を楽しんでもらえる原動力になると思います。
 今回参加してくれた生徒さんたちの中から、畜産農家の後継者や指導者が、一人でも多く誕生することを期待しています。


 なお、上位の成績は次のとおりでした。

●団体戦 
 優勝   出雲農林高校 「うっしーズ」
 準優勝 矢上高校 「平茂勝」

●個人戦 
 乳用牛の部 最優秀賞 出雲農林高校 小川 希望 さん
            〃   出雲農林高校 田部 慶吾 さん
 肉用牛の部 最優秀賞 益田翔陽高校 宮内 政美 さん
           2位   出雲農林高校 石本 茜 さん
 

 個人戦肉用牛の部の上位2名は、10月の全国大会へ出場するそうです。
 ぜひ頑張って下さい!


(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)

古瀬 太

島根県農業技術センター技術普及部畜産技術普及グループで、主に乳用牛を担当しています。 農家に信頼される普及員を目指して、牛群検定成績を活用した飼養管理指導や搾乳機器の点検等の普及活動に日々励んでいます。

北海道
田所由理恵

ピーマン産地の「ピーマンスキー大佐」!!

2009.06.22

 北海道新冠町はピーマンの生産が盛んで、北海道一の生産量を誇ります(販売額はH18から3年間連続で3億円を突破!)。そのピーマン産地には楽しい(?)取組があります。


【その1】「みんなが食べたくなる! にいかっぷピーマン料理コンテスト」

 料理コンテストは各地にあれど、ピーマン産地ならではのコンテストです。
 ピーマンといえばとても身近な野菜ですが、主菜・副菜とも脇役のイメージでありませんか? 

 今回の「売り」は“みんなが食べたくなる!” ←これっ!!
 家庭で、気軽に、だれでも、おいしく食べられるピーマン料理で、新冠ピーマンの知名度アップと消費拡大を図ります。募集期間は7月21日まで。今からどんなピーマン料理が応募されるのか楽しみです!(私も何か出そうかな~)

 全国の皆さん!みんなが食べたくなるピーマン料理を応募してみませんか?(最優秀賞には豪華副賞が授与されます!)

 詳しくは 新冠町ホームページ をご覧下さい。


【その2】「パフパフマン ピーマンスキー大佐」

 そのピーマン産地、ピーマンを使ったお菓子があります。
 その名も「パフパフマン」のピーマンスキー大佐です。



 新冠町産の牛乳と卵を使用した真っ白のクリームの中に、生産量北海道一の自慢のピーマンがツブツブで混じっていて、見た目にもさわやか。食感も名前のとおりフワフワ&パフパフしていて、とても優しい洋菓子です。
 ピーマンをお菓子に利用した大胆な発想! ネーミングもかわいらしく、ピーマンが好きな子供が増えそうです!
 ちなみにピーマンスキー大佐の同僚「カボチャック軍曹」(かぼちゃを利用)もあります。

  

 お問い合わせは パン工房ミルト(電話 :0146-47-2885)まで。


(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

blog_hukyu_furuse_f.jpg 島根県
古瀬 太

島根は鳥取の左側です!

2009.06.19

 皆さんは、島根県から何を想像されるでしょうか?
 世界遺産の石見銀山、縁結びの神様・出雲大社、しまね和牛(期待を込めて)・・・。

 実は、島根県はNHK番組「都道府県ワースト脱出大作戦」で、「認知度ワースト1」という不名誉な称号をもらってしまいました。
 そこで、「島根は鳥取の左側です!」と書いたTシャツを作成し、認知度アップを図っています。
 参考までに、他の「全国一」は、高齢化率、離婚率(の低さ)、お茶の消費量、県花であるぼたんの生産量、シジミ漁獲量など・・・。


 今日は、県内の肥育農家の組織が主催する枝肉研究会が開催され、東は安来市、西は浜田市から、26頭が出荷されました。
 島根県は地形的には東西に細長く、島嶼部(隠岐の島)があるため、人も家畜も「移動」が大変です。
 県内唯一のと畜場は、県の中央部に位置する大田市にあるため、肥育された牛は、農家からはるばるトラックで集められます。

 よく、「良い枝肉とはどんなものですか?」と聞かれますが、答えは明確、「見ておいしそうだと思う肉」です。

枝肉の審査状況  最優秀の枝肉・・・おいしそう!
左 :枝肉の審査状況 / 右 :最優秀の枝肉・・・おいしそう!


 島根県は、神話にまつわる名所、文化遺産や名勝、温泉、そして数々の海や山の幸など、魅力たっぷりの観光地です。
 おいしい「しまね和牛」を堪能できるお店もたくさんあります。
 皆さんも是非島根にお出かけ下さい。

 ●しまね早わかり観光ガイドはこちらから


(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)

古瀬 太

島根県農業技術センター技術普及部畜産技術普及グループで、主に乳用牛を担当しています。 農家に信頼される普及員を目指して、牛群検定成績を活用した飼養管理指導や搾乳機器の点検等の普及活動に日々励んでいます。

北海道
田所由理恵

“お馬の親子”を支え育てる女性の影

2009.06. 5

 私の勤務する北海道日高地方は、軽種馬生産が盛んな地域です(4月のページも見て下さいね)。4月に産まれたかわいい「とねっこ(仔馬)」も、日に日に大きくたくましくなってきました。

 さて、そのとねっこ、立派な競走馬となる最初の試練(!?)が「人に慣れる」ことです。そのための講習会が先日行われました(もちろん仔馬に対してではなく、人間に対してですよ!!)。


 この講習会、JRA日高育成牧場の協力を得て、「日高女性軽種馬ネットワーク」が主催。5月8日にできたてホヤホヤの組織です。“軽種馬は命を育む仕事”“自分の子供を育てるように仔馬も育てて…”を自負する、約30名の女性農業者が集いました。

まずは座学で学びます  母馬から搾乳。pH&糖度を計ります
左 :まずは座学で学びます / 右 :母馬から搾乳。pH&糖度を計ります


 母馬の乳汁のpH&糖度で分娩予定日を予測、仔馬は出生後なるべく早く触れて刷り込みを行う、しつけはオンとオフ、とにかく触りまくる(変な意味じゃないですよ~)と、「仔馬のしつけと扱い方」をテーマにした研修は、そのまま人間の子育てにも活かせそうな内容です。実際に馬をモデルに、疾病や障害、引き馬の方法等、座学と実習を組み合わせながら講習が行われました。


障害や疾病も実際に馬に触るとよく分かります  引き馬の方法の実習。背景の桜がさわやかです  
左 :障害や疾病も実際に馬に触るとよく分かります
右 :引き馬の方法の実習。背景の桜がさわやかです


 軽種馬生産に係わる女性達は、学ぶ機会が少ない、と昨年度から始まったこの取組。各関係機関の協力を得て、日々充実の一途をたどっています。

 今年度は思いをひとつにする女性達が集まり、ネットワーク組織を旗揚げしました! これからこの組織と活動が充実し、日高の重要な産業である軽種馬の振興が図られる未来が、目に見えるようです(言い過ぎですか??)。

 普及センターも、日高の軽種馬振興に一役買えるように、各関係機関と手を繋ぎ力を合わせながら、影に日向にこの女性達の活動をサポートしていきます!(最後は決意表明になってしまいました…)


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田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

徳島県
吉原 均

泣!今年もらっきょうにネダニ被害発生!

2009.06. 3

 残念ながら、今年も被害発生です。
 以前にもお伝えしましたが、私はらっきょうのネダニ対策を担当しています。病害虫防除所や農業研究所と対策チームを作り、様々な調査を行った結果、被害原因は、植え付け前の種球に寄生しているネダニである事が分かりました。現在は種球の天日乾燥によってネダニを駆除する方法を推進している段階です。

 しかし、今までやったことの無い作業は、生産者に受け入れられず、現地実証圃などで技術導入を推進しているのですが、思ったように進んでいません・・・。


 そこで、ちょっとでも生産者の「めんどうくさい」度を少なくするべく、対策チームでは簡単な乾燥方法の検討をすることにしています。
 とはいえ、「らっきょう」を天日干しするだけの簡単作業を、さらに簡単にするのは容易ではありません。日夜頭を悩ませています。


 この日は、大きな被害を受けた圃場の「らっきょう」を、対策チームのメンバーとサンプリングしました。今後はこのサンプルを使って、様々な実験を行う予定です。


  

ネダニが発生した「らっきょう」を引っ張ると、簡単に抜けてしまいます。健全な「らっきょう」は、なかなか抜けません。


この日はコンテナに6杯ほどサンプリングしました  持ち帰って顕微鏡で観察すると・・・Oh!No~
左 :この日はコンテナに6杯ほどサンプリングしました
右 :持ち帰って顕微鏡で観察すると・・・Oh!No~

吉原 均

徳島県美波農業支援センターの吉原均です。野菜・作物担当で「きゅうり」、「いちご」、「水稲」、「藍」を担当しています。

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