Uターン後継者の構想実現を支援!
2008.10.15
農家の後継者に生まれたからといっても、学校卒業後すぐに就農する人ばかりではありません。親とは異なる品目や栽培方法の導入を目指して先進農家に研修に行ったり、就職して何年か社会勉強する人も増えています。広い視野、新しい観点から農業を見つめる後継者達が農業を変えていく-そんな兆しがあちこちで見られます。
写真 右:水耕トマトの生育状況を確認
川口市の早舩さんは江戸時代から続く農家の長男です。
以前は農家を継ぐ気はありませんでした。しかし、大学時代には海外でボランティア活動に励み、卒業後は都内のデパートに就職し働いているうちに、当たり前のように緑に囲まれていた農家という環境を見つめ直すようになり、退社。先進農家での研修後、水耕トマトの生産を始めました(お父さんは植木生産)。今後多種類の野菜や果樹を栽培し、子どもたちの食育や海外の人達との交流をしていく構想を描き、着々と歩み始めています。
普及指導員としては、経営計画をしっかり立てるようアドバイスし、生産技術の指導をしています。
早舩さんは企業に勤めていただけに見事な経営計画を作成し、バイヤーとのつながりからデパートでの販売ルートを確保しました。1作目のトマトは無事に収穫が進み、2作目の育苗が始まっています。1作目の反省点を活かしながらよりよい栽培、よりよい経営を目指すこんな若い後継者が育っていくのを見るのはとてもうれしいです。
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