提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


「野菜ソムリエ」の元気を作るおいしい食卓【43】

2017年07月18日

「新鮮夏野菜で夏バテ防止」料理教室 ~西東京市主催消費生活講座~


野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター 田代由紀子   


 毎年、この季節になると話題になる「夏バテ」。気温だけでなく湿度も高いこの季節は、体力の消耗が多くなります。さらに屋外での仕事やレジャーなどで汗をかく機会も増え、身体に必要なビタミン・ミネラルを失ってしまうので、体調管理に気をつけなければなりません。

 とくに食欲低下による栄養バランスの崩れは、「夏バテ」と呼ばれる体調不良をおこしてしまうので、暑いからといって冷たい飲み物や食べものでお腹いっぱい、あっさりと素麺だけで食事を済ませてしまう、そんな食生活にかたよらないよう注意したいものです。


■夏バテを防ぐ食事の工夫
 夏バテを防ぐには、バランスの良い食事が何よりも重要です。炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルといった栄養素を過不足なく摂るように心がけます。中でも糖質をエネルギーに変えるときに必要なビタミン「ビタミンB1」(豚肉、豆類、たらこなどに多く含まれる)は、積極的に摂るとよいと言われています。
 食欲が落ちてしまった時は酸味や香辛料を使い、食欲を増進させたり、すり流しやポタージュスープのように、食べやすく調理するといったことも大事です。


■西東京市主催「市内産の新鮮夏野菜で夏バテを予防しよう」
 先日、西東京市共働コミュニティ課・産業振興課共催の消費生活講座「市内産の新鮮夏野菜で夏バテを予防しよう」と題した、調理実習形式の講座の講師としてお招きいただきました。

 講座では、もう一人の講師、西東京市で農業を営む安田農園の安田弘貴さん(写真左)が、野菜を用意。朝早くから収穫したトマトや枝豆などの野菜を持ち込み、野菜の品種や特徴、栽培などについて話してくれました。市内在住在勤の方限定の講座だったため、近所の農家である安田さんの話を興味をもって聞いていました。


tashiro_43_2.jpg  tashiro_43_3.jpg


 調理実習では、夏野菜をふんだんに使った料理を参加者と一緒に作りました。
 パプリカ、インゲン、ミニトマトを具材にしたパエリアはしっかり糖質とともにビタミンを、トマトの冷製スープ「ガスパチョ」にはたっぷりトマトにスタミナ食材のニンニクを効かせて、スペイン風肉団子では豚肉のビタミンB1、サラダに使った枝豆のタンパク質やビタミン・ミネラルの摂取といった具合に、すべて夏バテ予防を考えたメニューです。


tashiro_43_1.jpg  tashiro_43_4.jpg

■「夏野菜とシーフードのパエリア」レシピ
 一番人気の高かったメニューは、手軽にフライパンで作れるパエリアでした。今まで作ってみたいと思っていたけれど、材料の用意や火加減が難しそうで敬遠していたという方が多かったようです。とても簡単なので、ご紹介します。ぜひ試してみてください。


【夏野菜とシーフードのパエリア】
tashiro_43_5.jpg


【材料】(4人分)
米           300g
水           360cc
エビ          4尾
タコ          100g
アサリ(殻付き)    200g         
ニンニク(みじん切り) 1片
ミニトマト       8個
パプリカ        1/2個
インゲン        4本
ターメリック      小さじ1/2杯
オリーブオイル     大さじ2杯
塩           小さじ1杯


【作り方】
① パプリカは縦に細切りにする。インゲンは筋を取り、半分の長さに切る。ニンニクはみじん切りにする。タコは一口大に切る。
② 水にターメリックを加えて混ぜておく。
③ エビの背わたをとり、オリーブオイル(大さじ1杯)で両面を焼き、取り出しておく。
④ フライパンにオリーブオイル(大さじ1杯)を足し、ニンニク、タコを炒める。
⑤ ④に②を注ぎ、米を研がずに加えて平らにならし、ミニトマト、アサリ、③を並べて中火にかける。沸騰したら塩を加え、弱火にし、落とし蓋をして18分加熱する。
⑥ パプリカ・インゲンを並べ、強火で1分間加熱し、火を止めて5分間蒸らす。

たしろ ゆきこ

野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。